名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
『同じ山があったとき、Aの山はどういう風に出来て、何で出来ているかもわからずいつの間にか出来ていた山で、Bの山は、10年20年30年かけて、少しずつチリを積もらせ、山にしたというとき、人は、Bの山を信頼するのではないだろうか。外部からの信頼だけじゃない。 Bの山は、人として、企業として、とても強靭で、逞しく、生きがいがあるのである。』
と言っている。
確かにウサギは、一時的にカメをリードした。しかし、結局は負けたではないか。しかも、嘘かまことか、あの話にはこういう続きがあったのだ。
ウサギとカメ(その2)
二匹がゴールした後、その一帯を取り仕切る動物の長であるマントヒヒが現れ、二匹に問いかけた。
『それでは、本当の勝負を始める。』
ウサギ『え?あ、やっぱりこれ、練習だったんだよね!うんうん!そうそう!そうなんだよカメさん!いやー本番だと思ったんでしょ!あっはっは!まさかそんな! 一度くらい勝たせてあげようと思ってさ!うん!僕が負けるわけないじゃないか!さあ長老!練習は終わったよ!本番を始めようじゃないか!』
カメ『…。』
マントヒヒ『それでは始めよう。問題。この山を登る間に、花がいくつか咲いていたはずだ。では、その花の種類と色は何か。答えなさい。』
ウサギ『…は?な、なに言ってんだよ長老!いやーギャグセンス高いね、うんマジで!そんなのいいからさ!どこがスタートライン!?もう一回戻ろうか?あるいは今度は下山するのかな?』
カメ『…。そういえば、すみれ色のアサガオ、山吹色のヒマワリ、桃色のサルスベリ、サーモンピンクのハイビスカス、それに牡丹色のニチニチソウが、とても綺麗だったなあ。』
マントヒヒ『よろしい。正解だ。この勝負、カメくんの勝ちだね。ウサギくん。君はそもそも、陸上でカメくんと徒競走をして、『勝った』と言うつもりだったのかね?その勝負が不公平だと思うのは、私だけではないと思うよ。君はカメくんと海で競争して負けたら、『負けた』と思うことはできないだろう。それと同じだ。しかし、今の質問・勝負なら公平だろう。同じように二人は、この道を走ってきただけのはずだ。勝負というものは公平に行われるものだ。君は、この公平な勝負に負けたのだよ。』
ウサギ『…。すみませんでした。カメくんごめんなさい。』
カメ『…。いやあ、のろまなことが不幸中の幸いだっただけさ。今回は長老が機転を利かせてくれただけで、今度はぼくが負けるということも、きっとあるだろう。また勝負しようね、ウサギくん。』
ウサギ『よし、今度は正々堂々と勝負しよう!』
確かな一歩を歩いた人間にしか、見えない景色もあるのだ。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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