名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
マキャベリは言った。
動物というものは、『表層上』を重視する生き物だ。例えば『擬態』、
『求愛』、
『威嚇』、
これらは全て、『表層』だ。『それがどうした』、『可愛いねえ』、『これは何をやっているんだろう』、という冷静な目と心を持った人間に対しては、彼らの目的は達成されない。だが、動物には十分通用するのである。人間は『表層』だけではなく、『深層部』にまでその眼を向けようとする。それが人間の特徴だ。つまり、本来はマキャベリの言う様に、 人間は表層上だけで物事を判断する軽薄な生き物ではない、はずなのである。
だが、実際にはマキャベリの言う通りになってしまっている。表層だけで判断する人間が、後を絶たないのだ。『『中国古典』の教え』の『史記』にはこうある。
『地位が上がったり下がったりすることによって、付き合いの深さが良くわかる』
こちらが調子のいい時は放っておいても人は集まるが、落ち目になると、さっと去っていく。遥か昔から今において、変わることのない愚かな習性である。 本は続けてこう言う。
『だが、初めからそれが人情だと心得ていれば、人が寄ってきたからといって喜ぶこともないし、去っていったからといって嘆くこともないのである。』
なるほど。つまり『初期設定』を理想高くし、
『いや、本来人間というものは他の動物とは違う。崇高で高潔で、賢明であり、選ばれた種族なのだ。だから他の動物と同じように、表層などには惑わされない。実質を見る力と、衝動を抑える、理性たる冷静さを兼ね備えているのだ。』
とすると、彼ら大衆の残念な評価に対して、いちいち激昂することになってしまうだろう。だが、その『初期設定』を中国古典が指し示すように、
『人間も動物も、元来は同じ単なる生き物に過ぎない。』
と設定することによって、マキャベリの言う様な冷静沈着な見識を持てるようになる。吉田松陰とて、同じことである。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
当サイトにある500人の偉人の8000の名言は、ぎゅっと集約して『38』にまとめられます。人間がいる以上未来永劫廃れることのないこの情報を、決してお見逃しなく。
『38の黄金律』へ
Pickup名言