名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
リンカーンがこの話を知っていたかいないかはわからないが、ホルヘ・ブカイ著『寓話セラピー 目からウロコの51話』にこういう話がある。
『頑張る木こり』
一人の男が林業の町にやってきて木こりとして働くことになった。翌朝、男はいさんで森へ向かい、どの木こりよりも多い、18本もの木を切り倒した。男は意気揚々と飯場に戻った。翌朝も、男は誰よりも早くから始めたが、15本しか切れなかった。
『疲れが残っていたのだろう』
そう考え、男は日暮れとともに寝た。しかし3日目は10本、4日目は7本と、一生懸命に斧を振るっているのに、男が切り倒せる本数はどんどん減っていった。悩んだ男は、親方に打ち明けた。
親方の問いに男は答えた。
今、『アメリカンドリーム』と聞くと、少し拝金的な匂いがする軽薄な印象が少なくともついているが、とんでもない。リンカーンのような生き様こそが、元祖なのだ。
彼が大統領になるまでには、多大なる努力の積み重ねがあり、波乱万丈な人生があった。何もかもうまくいかず、4人の子供のうち、3人が成人になる前に亡くなり、妻は不安定になった。
だが、やってのけたのだ。乗り越えたのだ。
等が歴史的に高く評価され、『歴代アメリカ合衆国大統領のランキング』において、今も尚、『最も偉大な大統領』の1人に挙げられるほどの貢献をしてみせた。リンカーンが言う言葉であまりにも深遠で力強い言葉がある。それは、
というものだ。予測できる事態に備えるのは当たり前で、不測の事態にまで備えられるか。例えば、ポテトチップスで日本のトップを席巻し続ける現カルビーの社長は、圧倒的な国内シェアを誇り、2位との差をはるかにつけている現状で、こう言っている。
『いつ何が起きるかわからない。例えば外国の会社が攻めてくるかもしれないし、なにかの影響で、状況が一変することがあるかもしれない。そのときに動いても遅いんです。あらゆるケースを想定しなければならない。』
私は感銘を受けた。まさに、リンカーンの言葉を実行しているのである。並大抵の人間では出来ないだろう。ぬるま湯につかり、驕り、浮つき、軽薄な人生を生きたほうがよっぽど『楽』だからだ。
リンカーンの今回の言葉もとても深遠だ。私は心から、この言葉に賛同できる。だがかつての自分なら、そう思えただろうか。いや、思えなかっただろう。かつての自分なら、自分を『過信』していた。『自信』と『過信』の意味も知らなかったのだ。そして『刃を研ぐ』時間を、軽んじていたのだ。
だが私は、時間を巻き戻せないことを知った。自分よりはるかに能力のある人間の存在を知った。登りきるのに500年の年月を必要とする壁があることを知った。人生が有限であることを知った。そして、自分の刃が、どこまで通用するかを、思い知ったのだ。
今のままではダメだ。今のままでは、切れる木の大きさは『小枝』ぐらいのものだ。刃を研がなければならない。剣を磨かなければならない。その分だけ、自分が仕留められる獲物の規模に、影響が出るのだ。
天才相場師、ジョージ・ソロスは言う。
日本の経営の神、松下幸之助は言う。
周りを見渡して、1時間目からいきなり木を切り倒そうとしている人はいないか。いきなり今の自分のエゴを満たそうとする、強欲な人間はいないか。もしいたのなら、彼が上に挙げたような歴史的偉人を塗り替えるぐらいの人間でない限り、破滅の道を歩いているということになる。付き合いをやめるか。話を聞かないか。助言をするか。反面教師にするか。どちらにせよ、聞くべき意見を、見誤ってはならない。たった一度の人生を、見誤ってはならない。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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