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リンカーン『人格を樹木だとすれば、名声はその影のようなものだ。その影は樹木について私達が考えたものだが、樹木は樹木そのものだ。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

ふむ…。

運営者

考察

苦労して蓄積した、構築した、あるいは建築した努力は、決して裏切らない。それが樹木だ。立派な樹木になればなるほど、その影は大きく立派になる。しかしその影は、『その木に反応しただけ』の実態に過ぎない。つまり、『木の影』はこれらによって『木』を『後で』評価した実態である。

 

木

 

影が先ではなく、木が先にあることが条件だった。木が無ければ、その影もなかった。そう考えるとある種の虚しさやバカバカしさが頭をよぎってしまうものである。

 

マザー・テレサはノーベル平和賞を受賞したときにインタビューで、『世界平和のためにわたしたちはどんなことをしたらいいですか』と尋ねられたときにこう言った。

 

そのインタビュアーは、彼女が『ノーベル平和賞を受賞した』から、インタビューしたのだ。彼女の運動の本当の応援者であれば本質をとらえているはずで、そういう無知な質問をしなかった。世界平和はマザー・テレサが魔法をかけて起こす奇跡ではない。一人一人の心がけが大事なのだ。そのことは記者も知っていたはずだった。しかし、『木の影』に目を向けた無知な記者は、そう質問してしまったのだ。

 

(もしかしたら…)

 

何を期待していたかは知らないが、この世に魔法使いはいないし、楽をして富と名声を得られるようなことはあり得ない。『木の影』に目を奪われている人間は、本当に肝心な『樹木』に目を向けない。樹木が、どういう根を張り、どういう害虫や災害に遭い、その中で、断固とした枝を伸ばし、栄光という木の実を実らせたか、本当に着目しなければならないのは、そこなのである。

 

しかし、『『中国古典』の教え』の『史記』にはこうある。

『地位が上がったり下がったりすることによって、付き合いの深さが良くわかる』

 

こちらが調子のいい時は放っておいても人は集まるが、落ち目になると、さっと去っていく。遥か昔から今において、変わることのない愚かな習性である。 本は続けてこう言う。

『だが、初めからそれが人情だと心得ていれば、人が寄ってきたからといって喜ぶこともないし、去っていったからといって嘆くこともないのである。』

 

『木の影』は文字通り『幻影』だ。それを追うのが人間だとすれば、確かにストレスからは解放される。だがしかし、『幻影』を追いかけて『本質』を見誤るのが人間などと、人間もなめられたものだと、思わないだろうか。私は思う。だから私はこれからも樹木に目を向ける。

 

 

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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