名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
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考察
例えば野球やサッカーやバスケットボールという種目があって、それぞれ、それを本当に好きな少年がいて、各人、チームに入って、コーチに指導を乞う。
そんな事ひとつで考えたとしても、普通、傲慢不遜で越権的なコーチの意見なら、『ついて行きたい』と思うことは無いだろう。辞めて違うチームに入ることを検討することもある。
『傲慢不遜』と言っている時点で、自分本位である。自分以外の事は何も考えていない。つまり他人の気持ちなど考慮しない。自分のやり方が正しく、実際にそれで結果を出していることも手伝って、益々その高慢な態度は加速する一方だ。そんなコーチを(利用してやる)という人間はいても、『ついて行きたい』と思う生徒はいない。
だが、そこに『考慮された上での高圧的な態度』があるのであれば、それは、そうはならない。つまり『ついて行きたい』という生徒が現れることになる。
恩師は言った。
『わかっちゃいるけど、わかっちゃいけない。』
世の中にはいろいろな人がいる。それぞれの環境に多様性があり、差異がある。ある人は、親から虐待を受けていたり、ある人は虐め、ある人は両親の離婚で貧乏な生活を強いられる人もいる。病気を患う人もいる。傷つきやすい人もいる。そんな多様性の中で我々は生きていて、それをまず大前提として『知っているコーチ』なら、コーチ(指導者)の名に相応しいのである。
そのうえで、恩師の言う様に、
『お前の気持ちはわかる。わかるが、だからといって何をしても許されるということにはならない。』
と言って、時には上から圧迫して押さえつけることが、『教育』になる場合もあるのだ。それなら、『考慮された上での高圧的な態度』になる。それだったらいい。そこには『愛』がある。愛がある人の背中は、大きい。大きい背中を見ると人は、寄りかかりたくなるし、追い越したくなる。どちらにせよ、ついて行きたいと思うことになる。
マラソンのQちゃんこと、高橋尚子選手をコーチした、小出監督はこう言った。
『確かに、僕の指導法は非常識かもしれない。十人いたら、その十人全員の指導法が違う。でもね、常識を守った延長線上に、勝利がない事も確かだがね。』
どちらにせよ非凡な教育者とは、凡庸であってはならない。傲慢不遜に陥り、上司になって越権的になるのは凡庸である。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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