名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
最初は善。しかし、人間というフィルターを通すと悪になる。それを考えた時まず思い出すのは、ドイツの精神科医、ヤスパースのこの言葉だ。
まるで、私たち人間そのものが、『悪の根源』であるかのようなイメージが思い浮かんでくるわけだが、いや、確かにそうだ。
これを『リンゴ』と呼んでいるのは人間だけだし、社会制度が存在するのも人間だけだ。動物、昆虫、植物、微生物、宇宙の未確認物質、かつて信じられていた『天動説』が事実だったならまだしも、
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しかし真実は、『地動説』に近かったわけで、
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更には、地球も太陽も、宇宙の真ん中ではなかった。しかし、この時代の人間は、『天動説を信じていた(間違った事実を、真実だと勘違いしていた)』。だとすると、この宇宙の片隅にある地球という惑星に住む、恐竜からバトンを受け継いだ『人間』という覇者は、いささか、『覇者』と勝手に言っているだけで実際はそれ以下の存在かもしれないわけだ。
合理主義哲学の祖、デカルトは言った。
人間は、『思う』から他の動物とは一線を画し、『覇者』たる権力を手にすることが出来、この地球の主導権を握ったが、だが、それだけである。別に、それを握ったからといって、天災を止められるわけではないし、惑星の衝突を防げるわけでもない。だとしたら『覇者』の名も虚しい。すがりつくのは無知が露呈するだけだから、止めた方が良い。
古代ギリシャ三大悲劇詩人、ソフォクレスは言った。
上の果実を『リンゴ』と言ったり、『善』と『悪』の概念を捻出したり、『思う』能力はソフォクレスの言う通り、とても『不思議』である。何しろ、人間だけなのだ。そういうことをやっているのは。
だがどうだろう。だとしたらこのフィルターを通し、無機質な事実、概念を、『善』にも転換することが出来るではないか。『そこ』に人間の価値がある。つまり、それに逆らう形の人間に行為はすべて、『無価値』に等しい。虚無の中から価値を創造し、儚い一生を何とかして充実させようと奮闘する。私はそんな人間の『意地』が、とても好きである。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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