名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
希望が『強い勇気』ではなく、『最初から蔓延しているありきたりのもの』であれば、この様な言い回しにはならない。この様な言い回しになるということは、希望がルターの言う通りの奇跡の灯だからだ。希望は人間に、強い勇気を与える。例え、今日、明日に劣悪な環境を強いられることが確定されていても、希望さえあれば、今日、明日を生きていくことが出来る。
『ストックデールの逆説』とは、壮絶な拷問生活を耐え抜いたアメリカの将軍、ストックデール、その地獄のような経験をしている最中、抱いていた『希望』と『絶望』の両面のこと。ストックデールは、最悪の拷問生活の中、『最後には絶対に釈放されて、平穏な暮らしを取り戻している自分』と、『今よりももっと劣悪な状況に陥った自分』の、両面を想像していた。
それは一体どういうことか。現実逃避ではない、ということなのだ。ストックデールは、現実逃避をしていたのではない。だから、クリスマスになったらとか、もう少し経てばきっと、とか、そんな淡い期待は持つことはなかった。『最後には』だ。(最後にはきっと自分は助かる)と、強く確信し、自分を鼓舞したのだ。それがなければ、ストックデールはその耐え難い現実を耐え抜くことは出来なかった。
ストックデールは言った。
『(拷問に耐えられなかったのは)楽観主義者だ。そう、クリスマスまでには出られると考える人達だ。クリスマスが近づき、終わる。そうすると、復活祭までには出られると考える。そして復活祭が近づき、終わる。つぎは感謝祭、そしてつぎはまたクリスマス。失望が重なって死んでいく。』
ストックデールがその劣悪な状況下で生き延びるために必要だったのは、現実逃避にも似た楽観視ではない。置かれている厳しい現実を直視し、なおかつ『最後には』必ず助かるという確信を持つという、 強い勇気が必要だったのだ。
また、ルターは同時に、『新たな意志』であるとも言う。それはつまり、まず最初に闇があり、そこにポツンと光が灯るように、ないところに浮き出た、新しい概念であり、命のように見える。
『光よ、あれ。』
もしかするとこの言葉は神が『宇宙の創造』の時に言った言葉ではなく、『人間よ、希望を持って生きろ。』という、かつて、過酷な人生を強いられていた人間たちを導く為に立ち上がった、優秀な指導者が遺した、真理の言葉なのかもしれない。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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