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レーントン・ワイルダー『死者に対する最高の手向けは、悲しみではなく感謝だ。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

ふむ…。

運営者

考察

私のごく身近に、幼い頃に兄弟を亡くした者がいる。しかし、彼はそれ以来、被害者意識が骨の髄にまで浸透し、ネガティブブラックホールを生み出して、周囲を道連れにしようとする人生を生きるようになった。まずはその押しつけがましいエゴでもって、中学生の頃にいじめられている。彼はそのいじめっ子を見返してやりたいと思ったのはいいが、そもそも、こういう発想は出来なかったのだろうか。

 

『エアコンの掃除を10年しなかった。そのエアコンで周囲に送風し、周囲はそれを嫌がっただけだった。』

 

つまりこういうことだ。

 

自分には非が無い。自分は被害者だからだ。可愛そうだ。哀れだ。同情される身分なんだ。シード権があるんだ。特別なんだ。だから別に俺は自分のことに目を向ける必要などないんだ。自分が食べたいときに食べ、自分が寝たい時に寝て、好きなだけ遊んで、好きなことをやって生きる。それが許されているんだ。

だって、『減った人』なんだから。『増やす』べきでしょ。その権利が、あるでしょ。これ以上は失わなくて、いいでしょ。権利を主張して、いいでしょ。

 

その傲慢不遜で思い上がった悲劇のヒーロー面を貫いた結果が、『周囲との温度差』だった。

 

悲劇

 

周囲に居る人だって別に、大変だ。彼らは彼らで、大変な人生を生きている。悩みがある。事情もある。彼らにだって同じように生きる権利があって、誰かに道連れにされる筋合いなど、持っていないのだ。その『掃除を忘れて汚れきったエアコンから出る風』は、正直『匂う』。煙たいし、遠ざけたいし、嫌気がさしてくる。中学生の頃など、『敵視』さえしてしまう。

 

(なぜこいつは、こんな風を押し付けて来るんだ。理不尽な奴だな。)

 

彼らの年齢では、こう考える者が出てしまうのは当然である。彼はいじめられた。そして悪循環という負の連鎖は、続いていく。

 

(なぜだ?俺は被害者だぞ。家族だってそういう態度だ。事実、被害者なんだ。事故で兄を失ったんだから。俺は同情されるべきだろ?間違ってるのは周りだ。いじめっ子だ。俺を叱る奴だ。俺を否定する奴だ。)

 

数年後彼は社会に出る。彼はまるで『社会不適合者』だった。社会が自分に合わせるべきだと思っていたのだ。例えば遅刻をし、仕事で粗相をし、同僚を、上司を、お客を困らせる。しかしヘラヘラと笑って、心ではこう言う。

 

(まあ、許されるでしょ。俺って、そういう特権あるでしょ。)

 

もちろんそんなことがまかり通るわけがない。家庭内で20数年それがまかり通ってきたのは、魔法がかかっているだけだ。遺された子供を必要以上に愛する彼の親は、同情に値する。しかし、『教育放棄』だ。彼らが放棄した分だけ他の人に負担がかかることについて、無責任である。

 

彼は言った。

 

僕は、そういう親に育てられ、哀れです。

 

ここまで来ると表彰ものだ。THE・被害者ヅラ選手権の、堂々たる優勝者だ。

 

(どこまで行っても自分は被害者。なんて哀れで、愛されるべき存在なんだ。)

 

哀れ

 

彼の思惑とは裏腹に、現実はシビアに、彼に正当な評価を与える。当たり前だ。現実=シビアなのだ。それはごく自然の流れである。責任感ある人が高評価を得て、無責任な人が低評価を受ける。誰もがわかりきった、それは正当な評価である。彼が『ズレ』に気づいたときには、もう人生は20数年経っていた。そして怨むのだ。自分が経験した、不遇の人生を。嘆くのだ。自分が背負った、かわいそうな運命を。そして兄の死を呪うのだ。

 

ただ、悲しかっただけなのだ。一心同体だと思っていた兄が死んだことが、受け入れられなかっただけなのだ。しかし悲しさのあまり、自分は負のブラックホールにハマってしまい、人生を棒に振ってしまった。

 

それで死んだ兄が報われると思うだろうか?

 

兄の事を本当に想うなら、それを糧にして人生を更生することを迷わず選択するだろう。自分のことを思うなら、自分という木の根っこに突き刺さる栄養剤であり、糧である兄のその死を、無駄にするだろう。

 

私も17歳で父を亡くした。しかし私は糧にすることをすぐに決断した。それを父は望むはずだからだ。いや、それを望まないような人間なら、そもそもそいつは『家族』ではない。『家族』にすら『正しい目』を向ける。それが人生で求められている、人間の試練である。

 

byヘルマン・ヘッセ

 

依存するほど愛すべく存在がいることや、人生に執着する気持ちはわかる。人間ならだれもがわかることだ。しかし、悟らなければならない。真理から目を逸らしてはならない。いや、逸らす必要などないのだ。

 

 

関連リンク:ルフィ『生かしてもらって死ぬなんて弱ぇやつのやることだ!!!』

 

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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