名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
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考察
『ある人がかつて私に、100万ドルもらっても、ハンセン病患者には触りたくないと言いました。私は答えました「私も同じです。お金のためだったら、200万ドルやると言われても、今の仕事はしません。しかし神への愛のためなら喜んでします」と。』
例えば今なら『エボラ出血熱』だ。素人が彼らに安易に触れることは、感染ルートを拡大させるだけで、逆効果だ。決して軽率に触れてはならない。隔離することが求められるのだ。こういう場合もある。
とある彼らを治療した医師の一人は、十分に感染を気を付けていたはずなのに、エボラ出血熱に感染した。どうやら治療中に汗をかき、その汗で滑ったメガネがずり落ちたため、手でクイっと上に上げた時、それで感染したというのだ。
彼らは、差別の様な扱いを受けて、憤るだろう。しかし、例えばマザー・テレサはそこで、自分も一緒に感染する覚悟で治療をするだろうか。もしするなら彼女は、『人間のプロ』だ。鏡である。一流だ。
きっとキリストはそうすることを喜ぶし、
ブッダは罪の定義を『執着』だと言った。
自分の健康、余生を含めた人生に執着せず、世の為、人の為を思って自らの命を投げ出し、彼らと一緒に苦痛の渦に入り、それを分かち合う。これこそが『真の愛』だ。私は今、心からそう思いながらこれを書いている。
ただ、ここでこの話を終わらせてもいいが、一つ気になる方向の話がある。
『教会の牧師が、感染した患者を隔離せず、匿った。これが原因で感染が拡大した。』
私が目を向けたのは、そういう方向の話である。事実かどうかはわからないが、それはなかなか蓋然性の高い話であるし、実際に、現地の人達は、隔離されることに強い抵抗を示した。外国人の陰謀ではないかと、疑う者も多かったのだ。そんな概念が蔓延している中、そういう教会の牧師がいても、おかしくはない。
そしてもしそうだとすれば、『愛』の形は、本当に難しいということだ。愛は愛でも、『愛している』と言って虐待したりDVをしたり、あるいは殺してしまって、自分も自殺する、なんていう事件もよく聞く話である。
ただし、マザー・テレサの信念に対して私はとても共感できる。私も彼女のように、自分の中で決して曲げることができない、曲げる必要がないと自負している信念がある。その信念を支えにして生きていると言ってもいい。彼女もまた同じだろう。
お金やあらゆる欲望に支配されるすべての人間も、根幹にあるのは『弱さ』である。私と彼女は同格ではないが、人間というものは例外なく、生きるのにとかく必死な、愚かで弱い、愛すべき生き物である。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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