名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
運営者
考察
そう考えると、その『奇跡』というものの神秘性が少し薄れるわけだ。要は、一切努力しないで、ベストも尽くすことなく、のんべんだらりと場当たり的かつ自堕落に生きていたのに、ある日急に起きたら枕の横に1億円が積まれていた。
こういうことが起きた時、人はこれを『奇跡』と呼ぶだろう。そしてその神秘性たるや、すごい。『神』の名も出てくるだろう。
だが、もしこれがヘレン・ケラーの言うように、ベストを尽くすと奇跡が起きる、ということなのであれば、そこにあった神秘性は、その例と比べて、落ちるのがわかるはずだ。何しろ、自分が血のにじむような努力をした事実があるのだ。だから心のどこかに、(自分がやった)という自負と主体性がありそれによって『神』という言葉を言うことに、少しだけ抵抗が出て来る。
そもそも、自分の味方をしてくれる神などがいたら、その敵やライバル、あるいはその時着ている洋服の為、前日の晩に食べた肉の為に殺した動物の命についてはどう考える。その動物は、なぜその特定の人間の私腹を肥やす為だけに殺されなければならないのだ。
とにかく、『奇跡』というのは自分の努力いかんによって、その神秘性のレベルに大きな影響が出る。私はこのヘレン・ケラーの言葉を聞くと、『神様が助けてくれる』というよりは、『勝利の気運を呼び込める』という印象を受ける。前者は、例に出した自堕落な人間のように、何も努力していない人間の頭上にも降りて来る魔法で、後者は、努力をして、それを確実に積み上げた人間だけが、道なき場所に道を作り、未開拓領域を制覇する恩恵を得られる、という印象を受けるのだ。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
当サイトにある500人の偉人の8000の名言は、ぎゅっと集約して『38』にまとめられます。人間がいる以上未来永劫廃れることのないこの情報を、決してお見逃しなく。
『38の黄金律』へ
名言一覧
Pickup名言
名言AI
岩渕克郎『一日は短い単位の一生、一生は長い単位の一日。一日を一生の如く真剣に生き、一生を一日の如く気楽に生きたい。』
山崎今朝弥『噴火口を密閉したのみで安泰だと思ってるのは愚の骨頂だ。何時か一時に奮然として爆裂するのは当然過ぎるほど当然である。』
森信三『内面的に強くなることです。他の一切のことは、すべてそれからのことです。』
関連する『黄金律』
『一つのことに集中する人間だけが手に入れられる圧倒的な力がある。』