泣いても笑っても、いずれ終わるのがこの人生。だとしたらどう生きるべきか、そんな『生きる覚悟』を煽られる言葉である。このことを子供に伝えるのは酷だが、このことを伝えるのは早ければ早いほど良い。
この記事にも書いたが、人の人格(パラダイム)は、一度できるとなかなかその変更が難しい。パラダイム転換とは、その一度固定されたパラダイムを変えることを言うが、これもなかなか容易ではないので、人格を決める幼少期に何をインプットするかという事は、教育上とても重要なテーマである。
マイナス思考の人生は、それを正当化する人間が思っている以上に罪深い。なぜなら、自分だけの問題で済まないのだ。まるでブラックホールの様に、周りの人間や気運までをも、その負に巻き込んでしまう。それを私はネガティブ・ブラックホールと名付けた。
しかし、『泣いて暮らす一生』が悪いわけではない。例えばセミのオスはどうだ。地上に出てからおよそ1,2か月の間、ひっきりなしに鳴いている。あれはオスの求愛行動だ。
セミは求愛し、メスと交尾し、命を遺す為に必死で鳴くのだ。だとしたらセミのあの声は、『一世一代を懸けた魂の叫び声』なのである。
私は騒音が心底嫌いで、夜、少しの『人為的な物音』がするのは耐えられない。人為的なら、それはほとんどの場合が『人間の怠惰』であり、配慮が足りないからだ。
しかし、セミの鳴き声がうるさいと思ったことは、10代を過ぎてからは一度もない。それはなぜだろうか。もしかしたら彼らの『歌声』に『命がけの魂』を感じているからなのかもしれない。
私は『怠惰』は大嫌いだが、命を懸けた者のドラマは、どストライクである。文字通り、魂が震えるのを感じて、時に鳥肌が立つ。
命を使い切る。その為に我々がするべきなのは、どんなことだろうか。
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