名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
この言葉の後半の言葉は置いておく。前半の『世の中は言葉で成り立っている』ということに着目したい。確かに、この世の人間に広がっているのは言葉である。だが、言語が異なる。これが足かせとなり、様々な問題を生んでいる。
もし、この足枷が外れる日が来たら、今、世の中にあるトラブルは、間違いなく激減することだろう。往々にして人間のトラブルは、気持ちの行き違い、意志の不疎通が原因なのだ。
本当は好きなのに、『嫌い』と言ってみせ、気を惹かせようとしたり。表現方法がわからず、間違ったことを言ってしまって、相手を怒らせてしまったり。とにかく、人と人とを繋ぐこの『言葉』というものは、ある種、世の中を支配している、と言っても過言ではないのである。
つまり、この言葉の後半の、『人間性を磨くために基本の言葉を正す』だが、これは限定的である。私が考えるのは、今の様な世界規模の発想だ。日本語をいくらわきまえたところで、世界の人々にはそれは通じないのだ。
重要なのは、美輪明宏がこう発言した、その真意である。『人とトラブルを起こさない為』に、言葉遣いを正すのであって、『言葉遣いを正せばそれでいい』ということであれば、慇懃無礼な態度に繋がる。
慇懃無礼(いんぎんぶれい)とは、表層では敬語を使い、敬っている様に見せても、実際の部分では相手を見下している様子。言葉遣いをいくら正しても、それではだめだ。そして、トラブルが起きている様でもダメだ。ただし、『世の中は言葉で成り立っている』という言葉の方は、正しいのである。
いや、厳密には『言葉は意志の疎通のためにあるもの』なわけだから、正しいのは『言葉』というよりも、『意志の疎通』であり、トラブルのない、平和な世界である。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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