考察
しかし気を付けなければならないのは、フランスの小説家、ブールジュのこの言葉だ。
生きてから、考える。ではなくブールジュは、考えてから、生きろ。と、全く逆のことを言っているのだ。一体どういうことなのだろうか。
まるで、『二度あることは三度ある』と、『三度目の正直』のような矛盾が発生しているではないか。まあ正直、言葉、格言、ことわざなど、ケースバイケースだ。状況によって適切な言葉は変わってくるのである。
しかし、そこをあえて考えなければ内省する意味がない。そう考えると、こういう方向で話をまとめることが出来るようになる。ブールジュの言うのは、『思慮浅い人間への警鐘』だ。そして、このことわざが指す対象は、『思慮迷う人間への助言』だ。
思慮が浅い人間も、考えすぎる人間も、等しく良くない。あるいは、『考えるだけ』の人間もダメだ。
世界のスズキ会長、鈴木修は言う。
いわゆる、『机上の空論』への批判である。
やってみなければわからないことがある。行ってみなければ見えない景色がある。評論家になり、あれこれと机上で文句を言うのは簡単だが、まずはやってみて、それから物事を判断したって遅くはないはずだ。
もしかしたら深刻な事情がある。もしかしたら守りたい景色がある。決めつけず、分かった気にならず、その原因を究明するべく、行動するべし。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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ラ・ロシュフーコー『死と太陽は直視することは不可能である。』 ラッセル『金銭を崇拝する人間は、自分自身の努力を通して、あるいは自分自身の活動の中に幸福を得ようとする望みを、捨てた人間である。』 アラン『労働とは最良のものでもあり、最悪のものでもある。自由な労働ならば最善のものであり、奴隷的な労働であれば、最悪のものである。』