考察
不幸な人がいたとしても、その不幸がいつまでも続くことはないから安心するべきである。
幸福な人がいたとしても、その幸福がいつまでも続くことはないから警戒するべきである。
やまない雨はあるだろうか。いつまでも晴れの日が続くのだろうか。たとえそれが『随分と長い間』続いたからといって、それは永久に続くものではない。
そこが砂漠や南極じゃない限り、必ず事態は好転するし、そして暗転する。
老子は言う。
アリストテレスは言う。
そして、渋沢栄一は名著『論語と算盤』で『得意時代と失意時代』という概念について書いている。
およそ人の禍は、多くは得意時代に萌すもので、得意の時は誰しも調子に乗るという傾向があるから、禍害はこの欠陥に食い入るのである。ならば、得意の時だからといって気をゆるさず、失意の時だからとて落胆せず、平常心を保つことを意識することが重要である。
ラテンのこの諺は、古今東西のあらゆる状況で通用する、叡智である。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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マルセル・プルースト『発見の旅とは、新しい景色を探すことではない。新しい目を持つことなのだ。』 ディキンソン『私が死んだとき、一匹の蝿がうなるのを聞いた。部屋の中の静寂は、嵐の高まりの間の大気の静寂のようだった。』 樋口一葉『丸うならねば思う事は遂げられまじ。』