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ラテンの諺『時は悲しみと口論の傷を癒す。人はみな変わる。過去の自分はもはや現在の自分ではない。悩むものも、悩ます者も時がたてば別人になる。』

考察

例えば赤ん坊の頃、大切な写真や品物を、『大切』だと理解していないから、ぞんざいに扱って、破損させてしまうことがあった。あの頃の自分は、もはや現在の自分ではない。そういうことはもう、しないからだ。

 

そう考えると、当時、『その行為』をたしなめられて号泣し、激昂したあの時の感情は、いささか『未熟』の一言で片付くことになる。

 

何で泣いているのかも理解していない。何で怒られたのかも、何で悲しませたのかも理解していない。全てが未熟で、誤解で、勘違い。ということは、今はそれが無いということなのだろうか。

 

確かにそうだ。全てではないが、当時と比べるなら、そのほとんどの誤解が解けて、知った。当時とはまるで違う人格として、今、生きている。だとしたら今の悩みも、将来の自分の人格から見れば、大したことはないのだろうか。

 

全ては時がカギを握っている。そう考えると『時』とは、自分の運命を刻一刻と知らせる、優しくも厳かな、『神』の様な存在なのかもしれない。

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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