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考察
『人は怠惰、逸楽(いつらく)、浪費、無節度、吝嗇(りんしょく)などの習慣を養えるように勤勉、節制、倹約、寛容の習慣も養える。』
『逸楽』とは、気ままに楽しむこと。
『吝嗇』とは、『ケチ』とほぼ同じ意味である。
怠惰し、浪費し、ケチに成り下がることは誰でもできる。実に、どんな者でも出来る。人の器の大きさに関係なく、全ての人間に出来る。
ということは、器が小さいということだ。大きい人は、そういう風に成り下がることは無い。プライドがあるからだ。誇り高いからだ。矜持を持っているからだ。
キリスト教の7つの大罪には、
- 傲慢
- 強欲
- 暴食
- 色欲
- 強欲
- 嫉妬
- 怠惰
- 憤怒
がある。
これらをよく考えてみるとわかるが、ヒルティの言う『浪費、無節度、吝嗇、逸楽』を入れても、どれもこれもが、『間違った人間の感情の在り方』である。
人間の『四聖』に数えられる、
孔子、
ブッダ、
キリスト、
彼らの罪の定義とは、上から順に、『利己、無知、執着、罪』である。キリストの言う『罪』とは、紐解くとヘブライ語の『的を外す』という言葉に辿り着き、7つの大罪を見ればわかるが、それらは『欲望を間違った方向に向けた結果』であり、キリストの言う『罪』とはつまり、そういうことなのである。
いや、利己も無知も執着も全てそうだ。間違った感情の持っていき方なのだ。
そう考えると、その逆の『正しい方向』があるわけで、それがヒルティの言う『勤勉、節制、倹約、寛容』だと考えれば、全てのつじつまは合う。
特に私はキリストの言葉の超訳で、ちょうど
という記事を書いていて、実際には聖書には『倹約家は滅びる』としか書いていなかった為、ちょうどよかった。
吝嗇、つまりケチと倹約は違うことを言いたかったのであり、ヒルティと私の意見が一致したわけだ。
『火』だ。
あの使い方と同じだ。使い方次第では、人間にとってこんなに力強いエネルギーはない。しかし、それを間違えれば、人間に甚大な被害を及ぼすことになる。
我々人間は、火を管理する能力を持っていることと同時に、自らの心や感情を管理する責務を負っているのである。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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