名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
その逆で、どう考えたって革新しなければならない、という状態があるのであれば、それはこぞって皆が革新の方向へと身体を向けることになる。彼らには間違いなく革新が必要なのだ。それはわかりきっていることなのである。例えば、明らかに混沌としているのだ。混乱していて、機能が麻痺している。これは何とかしなければならない。皆がそう思うだろう。何を変えればいいかも明確だ。
しかし、毎日の現状が淡々と過ぎていく中で、別に大きな波も無く、平和さえ感じる様な日常がそこにあるのであれば、革新といっても、何をどう革新すればいいのか、あるいは、それをして何になるのか、今の生活は崩壊しないか、という懸念が頭をよぎることになるので、その判断が一気に難しくなる。
マキャベリは言った。
『プロスペクト理論』とは人間は目の前に利益があると『利益が手に入らないというリスク』の回避を優先し、損失を目の前にすると『損失そのもの』を回避しようとする傾向がある、ということを示唆した理論である。このことからもわかるように、人間はこと『リスク』において、とても慎重に行動する生き物なのである。
このように、
今、別に危機的状況じゃないんだから、それ以上求めることなんてないんだから、平和が一番なんだから、下手にほじくって事を荒げるのはやめてくれ
という空気が流れ、『危機的状況』の場合とは打って変わって、その道がハッキリ見えなくなってしまうわけである。わかりきっている状態のときは、ハッキリ見えたのだ。
確かに、人間にとって『平和』以上のものなど考えられない。平和なら革新はいらない。だが、この話はここで終わらないだろう。自分たちだけが平和であっても、他の国の誰かは平和ではないならどうする。あるいは、その『認識している平和』が、『認識ミス』だったらどうする。その場合、必要なのは革新ではないのだろうか。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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