名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
最初の『世界』は、人々だ。次の『世界』は、この世のことだ。
ニーチェは言った。
『論理は完全な虚構の見本である。現実の中には論理などは存在せず、現実はまったく別の複雑極まりないものである。我々は実際の出来事を思考においていわば簡略化装置で濾過するように、この虚構を図式化することによって記号化し、論理的プロセスとして伝達および認識可能なものとする。』
ニーチェの言う通りなら、『現実の中に論理など存在しない』のであり、それを『存在する』かのように振る舞っている我々人間は、単なる『勘違い集団』ということになるのだ。
ゲーテはこう言い、
デカルトは言った。
そしてデカルトの『方法序説』にはこうある。
『ただ一人の人がそういう真理を見つけ出したという方が、国中の人が見つけ出したと言うより、はるかに誠らしいから、賛成の数が多いからと言って、何一つ価値のある証拠にはならない。こうしてわたしは、他の人よりもこの人の意見の方を採るべきだと思われる人を選び出すことが出来ずに、自分で自分を導いていかざるを得ないことになっていた。 』
ソクラテスが言うように、
であるからして、ソクラテス、アインシュタイン、デカルト、ニーチェ、ゲーテ、といった面々より、その他大勢の人の意見の方が正しいとは思えないことに気づくべきである。
しかし、安心するのだ。人間は、得体のしれないものを感じた時、妙な虚無感と違和感に襲われ、平常心を保てない。『安心、安定、平安、平凡』、そう念仏のように唱える心理背景には、そういうものがあるのだ。そんなもの存在しないのに、『一応蔓延していて、しかも普遍的っぽく、周りの人もみんなそうって言ってる』という、レールに乗り、そこで行動することで、自分のその『宙に浮いた認識』がガチっとハマって、固定され、
(ああ、これで安心だ。)
という、あの、シートベルトを着けた時の様な、ああいう安堵感に浸り、何とか精神が崩壊しないように、平常心を留めているのである。だがもちろん知っているはずだ。シートベルトの実力がどのていどものかということを。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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