儒教の始祖 孔子(画像)
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年下だからといって、全ての人間は自分の目下に当てはまらない。例えば、自分よりも圧倒的な偉業を成し遂げた年下の人間について、本当に『目下』だと思うだろうか。それとも、ある種の劣等感にも似た、尊敬の念を抱くだろうか。どちらの答えを表面化させたにせよ、本当の本音を素直に表すことが出来るようにならなければ、自分の主人になれたとは言えない。
長く生きても、精神年齢が低い人間はいる。短い時間でも、波乱万丈な人生を生きた人間はいる。人の10倍の速度で成長し、人の10分の1の人生で亡くなった病の人を、生きた時間が短いからといって、本当に見下すつもりだろうか。それとも、類まれな数奇な人生を背負い、一生懸命に生きた。そういう彼ら、彼女らを、尊敬するだろうか。どちらが人として在るべき心構えか、少しだけ、考える時間を作ればいいだけだ。本当は、わかっているはずだ。
子曰く、敏にして学を好み、下問を恥じず、ここをもってこれを文と謂うなり。