儒教の始祖 孔子(画像)
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孔子は説いている。 ”膨張”は弾ける。 ”メッキ”は剥がれる。 ”楽”をすると転落する。
自分の人生の横を、ウサギが駆け抜けても、気に掛ける必要はない。自分には到底出来そうもない派手な走りで追い抜かれても、気に病むことはない。
彼はウサギだ。あるいは、ウサギだと思い違いをしているカメだ。前者であれば当然、野原での徒競走は最初から有利だ。後者であれば、転落する。身分不相応に楽をし、裏技を使い、踏むべき手順を踏まずに先に進もうとしたり、人を追い越そうという軽薄な人間は、必ず転落する。
『膨張』と『成長』は違う。実に多くの人がここをはき違えている。私の周りでも、それを理解している人を探す方が難しいくらいだ。そして何を隠そう、私も何度も『膨張』を追い求め、弾けて失った経験を持っている。そして、時間の差こそあれ、それを追い求めた者は必ずと言っていいほど、弾けてしまっている。
浮足立って足元をすくわれたり、脱税がリークされたり、調子に乗って身分不相応なことに手を出し痛い目に合ったり、軽薄な人間関係や金の使い方をしてその全てを失ったり、『踏むべき手順』を踏まずに前に進もうとする人、特に人よりも前に出ようという人が、必ず制裁を受けている。
これは『真理』である。地球に住む何兆もの生命の中で、自分にしか歩けない道はたった一つのはずだ。『成長』の道である。自分にしか歩けない道。その道を歩く確かな一歩の積み重ねでしか、遠くへはいけない。
子曰く、異端を攻むるは、これ害あるのみ。