儒教の始祖 孔子(画像)
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内省
人生に意味などあるのだろうか。
とある人
もちろん、意味がある。
と言う人がいた。しかし、その人の命は奪われた。事故に、事件に、天災に、病に。せっかく生きる意味を知ったと思っていたのに、これが人生だ。
そう考えるととても虚しい。生きていてどうせ死ぬなんて、わかっていたことではあったが、虚しい。…川の流れの様に。この人生は、ただただ流れて、そして死ぬだけ。
意味などあるのか。皆、流れる運命だ。ブッダ(釈迦)が『諸行無常』だと言う様に、この世の現存実在するものは、全て流動変化するものであり、一瞬たりとも同一性を保持することが出来ない。我々とて同じ。そんな流れる、虚しい運命だ。
…だが、『大河の一滴』だ。我々は『人間』という大きな大河の、一滴なのだ。
確かに水は流れる。確かにそれは保持できない。しかし、大河の一滴たる自分が出来ることが、あるはずだ。それを探すのが、このたった一度の人生なのである。
自分の一滴が、どれだけの人間という大河に影響を与えられるか。そう考えるとワクワクしてくる。
(この一滴を無駄にするな!)
そう心の中で叫び、命ある間、出来る限りのエネルギーを燃やす。そして、繋ぐのだ。夢を込めて。希望を込めて。これが人間の、生きる智慧だ。矜持だ。
参照文献
子牢第九-十七
子、川の上に在りて曰わく、逝く者はかくのごときか。昼夜を含めず。
関連する『黄金律』
『この世には、自分にしか歩けない道がある。その道を歩くのが人生だ。』