儒教の始祖 孔子(画像)
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『ビジョナリー・カンパニー②飛躍の法則』には、『ハリネズミの概念』という概念について、説明している。 容姿端麗で、才能豊かなキツネと、ハリを出すことしか能がないハリネズミの話だ。
二人は勝負する。 勝負はどう見ても、キツネが優勢かと思われた。 キツネは色々なものに化けるし、見た目も鮮やかだ。一方で、ハリネズミはというと、ただひたすらハリを出すことしかやろうとしない。
しかし、キツネは、『多岐亡羊(たきぼうよう))に陥り、愚直にハリを出す、ハリネズミのハリにやられて、負けてしまったのだ。多岐亡羊とは、枝道が多いため逃げた羊を見失うように、どれを選んだらよいのか思案にあまることのたとえ。道を求める者が末節にこだわり、真理に到達し難いこと。
周囲にもし、ルーチンなことしかできない無能な烙印を、何らかの歪曲された外部要因の評価のせいで押され、真価を評価されていない者がいたとしたら、それは、温故知新。彼の様な愚直な人間こそ、重宝すべきかもしれない。
カメがウサギに勝ったように。 ハリネズミがキツネに勝ったように。
曰わく、澹台滅明なる者あり、行くに径に由らず。