儒教の始祖 孔子(画像)
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内省
むろん、『いい加減』、つまり『テキトー』ではない。『良い加減』で、『適当』であることが望ましい。同じ読みでも意味が違う。前者は『無責任』で『自分本位』な心構えが垣間見えるが、後者は『分』をわきまえていて、勝っても奢らず、負けても腐らない、『自主、自律、責任』の精神が垣間見える。
『過食症』と『拒食症』、両方ダメだ。『過保護』と『育児放棄(教育放棄)』、両方ダメだ。そう考えると、なるほど『良い加減』というものは、いささか容易ではないかもしれない。だが同時に、それが在るべき姿だということも、納得がいくだろう。
どこかの経営者が言っていた。
『植物の水やりは、加減が重要なんです。あげないと、枯れてしまう。でも、あげすぎても、腐ってしまう。人間も、同じですよね。』
いやはや『良い加減』というものは確かに容易ではないが、それを重んじて、目指すべく価値のある志である。
参照文献
先進第十一-十六
子曰く、過ぎたるは、なお及ばざるがごとし。
関連する『黄金律』
『この世に価値のない人間などいない。いるのは価値がわからない人間だけだ。』
『人間が転落するタイミングは決まっている。「得意時代」だ。』