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『持つべき愛国心の「国」とは国家のことではない。「地球」のことだ。』

 

第16の黄金律

『持つべき愛国心の「国」とは国家のことではない。「地球」のことだ。』

 

『愛国心』という言葉も、国家も言語も、全て人間が決めたことだ。では、その『人間』とは、どういう存在なのか。

 

 

同じ的を射た偉人(10人)

革命家  
政治家・リーダー 1
発明家・ビジネスパーソン  
哲学者・思想家 3
作家・小説家・詩人 3
クリエーター・アーティスト 2
支配者・将軍・軍師・棋士  
アスリート・剣豪  
科学者・学者  
登山家・冒険家  
身元不明  
四聖 1

 

同じ的を射た書物

4冊

  1. 『昭和史』
  2. 『これからの「正義」の話をしよう』
  3. 『クリティカル・パス』
  4. 『生存の条件』

 

この黄金律の詳細

そもそも、『国』というのは誰が決めたのか。その決めた人間というのは、一体どのような存在なのか。神なのか。全知全能なのか。直すところが何一つない完全無欠な存在なのか。違うなら『国家』は正しい姿ではない可能性がある。 『国を想う気持ち』は尊い。だが、その『国』が限定的な場所を指す言葉なら、愛国心など、単なる人間の誤謬だ。

 

誤謬(ごびゅう

間違った考え。

 

わかりやすいイメージ・ヒント

ヒント1

国家、言語、思想、文化の『違い』が、あらゆる不和を生む原因となっている。

ヒント2

不和、確執、軋轢、戦争。これらは全て『人間』が作り上げる結果だが、その結果は真理から見て、本当に『在っていい』のか。

 

310万の死者が語りかけてくれるものは?

この国(日本)だけで考えても、近隣諸国(ロシア、韓国、中国、北朝鮮等)との問題があり、それぞれがいがみ合っているのを見た時、その姿が『好ましく、最善な姿である』と考える人間は皆無だ。もうそれだけで十分だろう。

 

東京大学文学部を卒業後、新田次郎文学賞を受賞した、半藤一利の著書、『昭和史』にはこうある。

310万の死者が語りかけてくれるものは?

 

この15回にわたる授業を終わるに際して、では昭和の20年がどういう教訓を私たちに示してくれたかを少しお話してみます。

 

第一に国民的熱狂を作ってはいけない。その国民的熱狂に流されてしまってはいけない。ひとことで言えば、時の勢いに駆り立てられてはいけないということです。熱狂というのは理性的なものではなく、感情的な産物ですが、昭和史全体をみてきますと、なんと日本人は熱狂したことか。マスコミに煽られ、いったん燃え上がってしまうと熱狂そのものが権威をもちはじめ、不動のもののように人びとを引っ張ってゆき、流してきました。結果的には海軍大将米内光政が言ったように”魔性の歴史”であった、そういうふうになってしまった。それはわれわれ日本人が熱狂したからだと思います。

 

戦争

 

『愛国心』を盾にして熱狂し、フーリガンが暴動で人の命を奪う。『愛国心』を盾にして熱狂し、テロリストがテロで人の命を奪う。『愛国心』を盾にして熱狂し、戦争を巻き起こす。愛国心、愛国心、愛国心、愛国心。この言葉は自分達の偏った思想を正当化できる、『魔法の言葉』ではない。

 

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歯車本体の再構築

マイケル・サンデルの著書、『これからの「正義」の話をしよう』にはこうある。

『たがいに負うものは何か?』ー忠誠のジレンマ

『これからの「正義」の話をしよう(P270)』

「申し訳ありません」と言うのが簡単なためしはない。とりわけ、公の場で国の代表として言うのは、至難の業ともなる。この数十年間に、歴史的不正に対する公的謝罪をめぐって、苦悩に満ちた議論が数多く繰り広げられてきた。

 

謝罪と補償

 

謝罪をめぐる政治的緊張関係の多くは、第二次世界大戦中の歴史的過ちにかかわっている。ドイツはホロコースト(ナチスによるユダヤ人大量虐殺)の賠償金として、何十億ドルにも相当する金額を生存者とイスラエル政府に支払ってきた。長年にわたってドイツの政治指導者たちは謝罪の意を表明し、程度の差こそあれ、ナチスによる過去の所業の責任を引き受けて来た。

 

1951年のドイツ連邦議会での演説で、西ドイツのコンラート・アデナウアー首相は、『ドイツ国民の圧倒的多数はユダヤ人に対して行われた犯罪を嫌悪していたし、そうした犯罪に加担しなかった』と述べた。だが、同時に、『語るに堪えないような罪がドイツ国民の名において犯された。物心両面での損害賠償が必要だ』とも認めた。

 

2000年にドイツのヨハネス・ラウ大統領はイスラエルのクネセト(国会)における演説でホロコーストについて謝罪し、『ドイツ人がしたことへの許し』を乞うた。日本は、戦争中の残虐行為への謝罪にはもっと及び腰だった。1930年代および40年代に、韓国・朝鮮をはじめとするアジア諸国の何万人もの女性が日本兵によって慰安所に送られ、性的奴隷として虐待された。

 

1990年代以降、日本はいわゆる『慰安婦』への公式の謝罪と損害賠償を求める国際的圧力の高まりに直面して来た。1990年代には、民間の基金によって被害者への支払いがなされ、日本の指導者たちもある程度の謝罪を行ってきた。しかし、2007年になってから、当時の安倍晋三首相が、慰安婦の強制連行の責任は日本軍にはないと強弁した。それに対してアメリカの連邦議会は、慰安婦の奴隷化への日本軍の関与について日本政府が公式に認め、謝罪することを求める決議をした。

 

『スムーズにいかない』のには、必ず理由がある。それはまるで、形の違う歯車がいつまで経ってもかみ合わず、きしんでいる様子に似ている。

 

 

黄金律、『愛があれば全ては解決する。』にも書いた様に『愛という名の潤滑油』をその歯車に差すか、 あるいは、いっそのこと歯車本体の再構築を考え直した方が良い。

 

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150人の最高司令官

存命中は知らない人がいなかったとされるアメリカの天才、バックミンスター・フラーの著書、『クリティカル・パス』にはこうある。

世界エネルギーネットワークによって、この地球上の150の国家はたちどころに姿を消すだろう。現在は、150人の最高司令官がそれぞれ一つの船を異なった方角へ進むよう命令しているわけで、船はぐるぐるまわる結果となり、結局どこにも行けない。150の国家は150片の血の塊ように、デザインサイエンス革命の実現に不可欠である金属資源の再循環その他の流れを塞いでいるのである。

 

(中略)太陽光を遮光する人間の器官に与えらえた皮膚の色素は、主に次の二つである。

 

  • メラニン―茶色と黒色の皮膚
  • カロチン―東洋人の(黄色の)皮膚

 

これらのことから、褐色か黒い肌をした人の足の裏や手の平の色が白色やピンク色をしているのは、その部分が太陽に晒されることもなく、そのため太陽からビタミンDを光合成できないので、メラニンやカロチンという保護フィルターで色付けをする必要がないからである。

 

(中略)カール・マルクスは、労働者に語り泣けながら、労働者階級や貴族階級とは生まれながらにして異なっているものと仮定していた。彼にしろ、他の労働者階級の支持者たちにしろ、労働者と貴族は身体的にも血統的にも異なったものだと考えていた。

 

(中略)労働者のリーダーたちは、もし労働者が生き残る階級になるためにうまく団結できたなら、貴族階級の血統を撲滅しなければならないと考えていた。幼児期の栄養不良以外に労働者の脳を鈍くするものはないということが発見されて、人間には血統によって階級や種類の違いが出て来るものではないとわかった。この脳と栄養についての知識と、皮膚の色素を支配する光合成についての知識をあわせてみると、人種や階級による差はないということが科学的証拠から明らかになる。すべての人類は同一種族なのである。

 

国

人類が土地を所有するようになった過程

(中略)その次に、ほかの馬に乗った連中との間で、誰が本当に『この土地を所有している』と主張できるかを決する大規模な戦いが始まった。所有権は頻繁に移り替わった。所有権主張の戦略は、それぞれの一団が他を打ち負かそうとするにつれ、すぐに騎馬戦へと展開した。そしてもっとずる賢い首領に率いられた騎馬軍団は、簡単に捕らえることの出来た捕虜を使って戦略上の要所の石の要塞を築いた。捕虜が建造したはね橋と引き上げ水門ついきの濠に囲まれ、騎馬軍団は隊商や自分たちの領地を横切る者へ攻撃を浴びせ、降伏させただろう。

 

『証書を作成して土地を譲渡する(deeps)』ことは権力による功績(deeps)から発展したのである。それからはいくつもの集団によるけた外れの戦闘が起こり、大きな地方豪族が誕生した。ついにわれわれは、すべての者のなかでももっとも策略にたけ、もっとも力のある者―偉大な皇帝―を頂点とする権力機構の合併と買収に至るのである。これが人類が土地を所有するようになった過程である。(中略)このようにしてわれわれは、考古学が言うところの都市国家の誕生へと至った。

 

宇宙船地球号の乗客

(中略)まったく現実的な意味で私は決して『家を離れない』。私の裏庭はしだいにより大きく、より球状になり、いまでは世界全体が私の球体化した裏庭である。『あなたはどこに住んでいますか』と『あなたはどんな方ですか』という質問はだんだんと意味のない質問になってきている。『現在、私は宇宙船地球号の乗客』であり、そして『私は自分が何者なのかはわからない。強要高く専門家した人種ではないことはわかっている。私は物、すなわち名詞ではない。私は肉体そのものではない。私は85歳だが、これまで1000トン以上もの空気、食物、水を吸収し、それらは一時的に私の肉体となり、そしてしだいに私から解離していった。あなたも私も動詞、すなわち進化するプロセスであるように思われる。私たちは宇宙を構成する一部分の機能ではないだろう。』

 

果てしない旅の仲間

(中略)われわれの日常の観察は局所的で、地球の接線に沿って地平線から地平線へと眺めるだけ―その範囲内の水平に見える地球の一部分しか見ていない―なので、地球が球であるためにはとてつもなく大きいはずだと結論付ける。そして他の国々や民族はとても遠くにあり、大変異なっているように思う。彼らの活動と自分たちの活動の間の相互関係を理解するのは難しい。しかし一方で、本当はわれわれは全員、一見して説明のつかない目的で長い旅をつづけている小さな球状の宇宙船の表面にいるのだと気づくと、お互いの親近性がはっきりする。そしてわれわれの数多くの争いのばかばかしさも明白となるだろう。

 

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人類の共有財産の公平な配分と継承

また、旭硝子財団発行、『生存の条件』にはこうある。

人類の共有財産の公平な配分と継承

 

先述のように、自然環境は私たち人類の生命の拠り所であり、すべての社会的、経済的、文化的活動の基盤にほかなりません。私たちは豊かな自然を損なうことなく、将来の世代に引き継ぐ責任があります。

 

2009年のブループラネット賞受賞者である宇沢弘文教授は、次世代に引き継ぐべき人類共通の財産を『社会的共通資本』と呼んでいます。宇沢教授はすべての基盤である『自然環境』に加えて、道路、交通機関、上下水道、電力・ガスなど私たちが社会生活を営むために欠かせない『社会的インフラストラクチャー』の3つを社会的共通資本であるとし、これらを適正に管理し、運営することの重要性を提唱してします。自然環境には、水、土壌、大気など、そして山、森林、川、湖沼、海洋などが含まれます。宇沢教授は、これらは人間が生存するために必要不可欠なものであるだけでなく、人々の経済的、文化的、社会的活動のために重要な役割を果たすものであるとしています。

 

世界に目を向けると、先進国と発展途上国の間で生じる格差を是正することも、地域間の公平という観点で重要な課題です。例えば、温暖化の影響を最も強く受けるのは発展途上国であり、また貧困問題を解決しなければならないのも発展途上国です。これららの問題への対応には、先進国と発展途上国の間の技術開発力や費用負担能力などの格差を考慮しなくてはなりません。

 

 

我々は『人間』である。それ以上でも以下でもない。自分がもし先進国に生まれたのならやるべきことが、途上国に生まれたとしても、それぞれがやるべきことがあるのだ。

 

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エコロジカルフットプリント

WWFジャパン』ホームページにはこうある。

日本並の消費社会を支えるために必要な地球は「2.3個」

 

2010年8月、WWFジャパンとグローバル・フットプリント・ネットワーク(Global Footprint Network=GFN)は、共同で『エコロジカル・フットプリント・レポート 日本2009』を発表しました。これは、世界の木材や水産物などの資源の消費や、二酸化炭素(CO2)の排出により、日本がどれくらい、どのような形で、地球の自然環境に負荷をかけているかを示したもの。日本の総合的なエコロジカル・フットプリントをまとめた内容としては、初となる報告書です。

 

エコロジカル・フットプリントとは、地球環境が本来持っている生産力や廃棄物の収容力と、人間による消費量や廃棄量とを比較し、「グローバル・ヘクタール(gha)」という理念上の面積に換算した数値です。この数が高ければ「環境への圧力が強い国」、つまり、その生活を支える上で、「広大な地球の面積を必要とする国」ということになります。 日本の場合、国民一人あたりの、このエコロジカル・フットプリントは、「4.1gha」でした(2006年)。

 

ところが、地球1個分が持つ生産力・収容力を、世界人口一人あたりで計算すると「1.8gha」にしかなりません。日本の「4.1」という数値は、このおよそ2.3倍に相当します。つまり、世界中の人々が、現在の日本と同じ大量消費社会を作り上げたなら、2.3個分の地球が必要になってしまう、ということです。

 

エコロジカルフットプリント

 

先進国の人間が、

『私は、あなたと子供達が生きていければそれで幸せ。』

 

と言う。だが、『その結論』は本当に正しいのだろうか。

 

インディアン『クリー族』の言葉

 

インディアン、クリー族は言った。

 

世界

 

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1.日本の政治家、尾崎行雄

2.アメリカの教育者、ヘレン・ケラー

3.アメリカの哲学者、マイケル・サンデル

4.イギリスの哲学者、ラッセル

5.アメリカの作家、ヘンリー・ミラー

6.イギリスの詩人、サミュエル・ジョンソン

7.イギリスの詩人、バイロン

8.アメリカのギタリスト、ジミ・ヘンドリックス

9.イギリスのコメディアン、チャップリン

10.古代ギリシャの哲学者、ソクラテス