シーザー・クラウン『人は”悲劇”をすぐに忘れちまうが…!!!何　消えちゃいない』

マルクスは言う。

 

または、経済学の巨人と言われたガルブレイスは、1636年のチューリップ狂の経験以来、 何も変わらないある法則を見極め、こう言っていた。著書『バブルの物語』にはこうある。

『個人も機関も、富の増大から得られるすばらしい満足感のとりこになる。 これには自分の洞察力がすぐれているからだという幻想がつきものなのであるが、この幻想は、自分および他の人の知性は金の所有と密接に歩調をそろえて進んでいるという一般的な受け止め方によって守られている。』

 

これら賢人の言葉は、人が『悲劇』をすぐに忘れてしまい、 愚かにもまた同じ過ちを繰り返してしまうことを示唆している。

 

 

だが消えることはないのだ。 『原爆ドーム』や『アウシュビッツ強制収容所』が『負の世界遺産』として遺されるように、 二度と忘れてはならないことが、人間にはある。