人間の生存本能、自己防衛本能、そして潜在能力というものは、ときに常識を凌駕する。例えば、『火事場の馬鹿力』とは、人間の一切のリミッターを外し、一般の主婦に、オリンピック選手並みの身体的記録を出させることがある。そもそもすべての成人男性は、本来実に500kgもの重さを持ちあげる潜在能力を備えている。だが、それを普段持ちあげられないのは、持ちあげてしまったら、『筋肉が切れ、骨が折れる』と脳に指令がいくからである。
トレーニングをしていくと、脳がその危険と感じるレッドゾーン、つまりリミッター(限界点)を引き上げていく為、(まだ折れない。もっと負荷をかけてもお前の身体は壊れない)という指令の下に、その限界を引き上げていく。つまり、元々のその限界点である、500kgに近づくことができるのだ。もちろん努力(トレーニング、負荷をかけること)をしない人は、永遠にその限界点、つまり”500kgの重さを持ちあげる力”を引き出すことはできない。トレーニングとは、自分の潜在能力を大いに引き出すための、避けて通れない”登竜門”なのだ。
身体的な話だけではない。精神面でもそれは同じことだ。人は、逆境やピンチ、試練や挫折を乗り越える度に、精神がその分だけ、強く、大きくなる。『器が大きい』というときの『器』とは、どのようにそれを大きくするかというと、『器を大きくするための、”削る試練”』を行うということ。つまり、いや確かに”器を削る作業”とは、自分の心をエグるわけだから、痛いし、辛いし、ときには耐えがたい苦痛やストレスを伴うこともある。しかしまさにそれこそが、自分の器を削る、”音”なのである。
(勝利も敗北も知り 逃げ回って涙を流して男は一人前になる。泣いたっていいんだ……!!乗り越えろ!!)
『ピンチはチャンス』という言葉の意味とは、これらを紐解いたときに、見えてくる。『大変』という字は、『大きく変わる』と書くが、大変なときは、まさに自分の人生を大きく変えるための試練の、真っ最中なのだ。”音”を苦痛と捉える人は、弱音を吐いたり、諦めたり、時には生きるのをやめてしまうこともある。だが、これからはそうならないはずだ。その”音”はまさに、自分の器を大きくするために、削っている”音”なのだと、知ったのだから。
byホイットマン
あなたは試練を乗り越えたらきっと、 寒さに凍えた人に、毛布をかけてあげられる大きな人に、 なっているだろう。
Vアニメ「ワンピース」15周年記念!15の名場面で綴る感涙PV
※画像は以下の参考文献から引用しています。
この記事は2009年に書いたものです。とても未熟な時期に書いたものなので、いずれまた修正いたします。またこの記事は運営者のワンピースに対するリスペクトの想いから書いていますが、もしこの画像の著作権が問題になる場合は、画像をすぐに削除いたします。