我々の世代は、テレビをよく見ることが当たり前の時代だ。その中で、やはり活躍していて、輝いている人間に目が行くのが人間。歌手、俳優、芸人。ミリオンヒットを飛ばす歌手、高視聴率を叩き出す大人気俳優、 群を抜く破天荒な芸人。彼らの活躍ぶりを、我々は数十年、目にしてきた。
例えば当時から、今も尚第一線で大活躍している『生き残り組』には、 SMAP、ダウンタウン、明石家さんま、とんねるず などがざっと挙げられるが、 彼らの共通点は、ハングリー精神の有無である。 皆、お金で苦労したり、不遇の時代を経験している。彼らの真似をして『追い込みの為に家賃が高いマンションに住む』芸人は多いが、 それだけでは本当の意味で、彼らと並ぶような精神状況にはならない。 なにしろ彼らは、本当に不遇の時代を経験していたのだ。
昨今のBPO問題も手伝って、確かに当時よりも破天荒の牙が丸くなったように見えるが、 だが私の目には、上に挙げた人々からはその『惰性の心』はあまり見られない。心底の部分に、当時研ぎ澄まされた『牙』を持っていて、 『緊張感』を抱えていることが伝わってくるのだ。 『差し歯』によって無理やり牙を造った人間は、 本当に、『本物の牙』がある人間には勝てない。 そういう印象を持つ。
つまり、ここでいう『一度権力を手に入れた者ほど変化を恐れるもの』というテーマは、 確かにココ・シャネルが、
と言って、過去の不遇な時代に怯えるように、 (元に戻りたくない) というラチェット効果のことを示唆するものではある。だが、 逆にその逆境を糧にしてバネにする選択肢もあるのだ。 『ラチェット効果』を逆に利用するのだ。 挙げた彼らは確かに表層上は丸くなったが、 それはただ年齢に比例して体力が落ちるようなものだとも言える。 手に入れた”力”は、あえて『寝かせた』方が効率が良いこともあるのだ。 『成金』は派手な格好をし、 『本当の大富豪』は、質素な格好をすることが多いが、 その理由にも、ここで挙げられるテーマが関係している。 だが、もし彼らが『惰性』の心があるのなら、淘汰されるだろう。 変化を恐れる『惰性』の心は、腐敗の始まりだ。
『─しかし人間達の魚人嫌いが止むわけじゃない…!! お前さんらもシャボンディ諸島で見たハズじゃ…現実をな おかしな話…一度権力を手に入れた者ほど変化を恐れるもの』
『取締役になれる人 部課長で終わる人』には、自主、自律、責任を大前提として、ネアカ、向上心、行動力、見識。どういうポテンシャルを持った人間が取締役、つまり人の上に立つべく存在にふさわしいかが書いてある。例えば、
『もう俺は取締役になったのだから、ようやく社長椅子に腰を深く据え、あぐらをかいて成功者としてふるまうことが出来る。』
という人と、
『よし。ようやく自分の好きなようにやれるときがきた。ここからだ。ここから自分が本当にやりたいことが出来るんだ。』
という人では、雲泥の差があるということを説いている。 『成功者』などという図式に甘んじて、 思い上がり、世間を見下している自分がいるのなら、 必ずこの世から淘汰されてしまうことだろう。 この私の短い半生でさえ、何人もそういう人間をこの目で見てきた。
Vアニメ「ワンピース」15周年記念!15の名場面で綴る感涙PV
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この記事は2009年に書いたものです。とても未熟な時期に書いたものなので、いずれまた修正いたします。またこの記事は運営者のワンピースに対するリスペクトの想いから書いていますが、もしこの画像の著作権が問題になる場合は、画像をすぐに削除いたします。