人生とは、船である。世の中とは、海である。男は、この広い海に、航海に出て、強くなる。自分の船で船出もできないで、親の船からいつまでも降りないような奴は、賢くはあっても、格好良くはない。生きてはいけても、強くはならない。人間が遺せる最大の資産は”人”だが、もっと細分化すればそれは、”DNA”であり、”意志”だ。自分の人生を楽に生きてしまえば、代を重ねるごとにその”資産”は弱っていくだろう。
女性はそれが本能でわかっている。間違いを犯さないように自分とよく似たDNAを持つ父親の匂いに異臭を感じ、一方で、自分にはない、たくましい遺伝子を持った異性に惹かれていく。すべては、強い遺伝子を持つ、子孫を遺すためだ。親も含めた”力”ある者の大型船は、さぞかし居心地がいいだろう。ちょっとやそっと嵐が来たくらいでは、動じない。乗員は皆、安心しきっているだろう。安心を求めて、その船に乗っているのだろう。わざわざその船を降りて、イカダ船からやり直すなんて、馬鹿のやることだと思う人もいるだろう。
だが、”タイタニック”は、沈んだ。この世に絶対的安定などない。残酷に時間が一方的に過ぎ、人間は何をしても必ず死ぬ。もし奇跡的に70億人の心が一つになることがあったとしても、予期せぬ事故や病気、理不尽な事件、そして大自然や、それをはるかに凌駕する宇宙で起こる力には、太刀打ちできない。人間は皆、平等に、儚いのだ。だからこそ航海に出るのだ。この人生を、命を使い切るために。何よりも強い、資産を遺すために。
『男の船出を邪魔する理由がどこにある』
Vアニメ「ワンピース」15周年記念!15の名場面で綴る感涙PV
※画像は以下の参考文献から引用しています。
この記事は2009年に書いたものです。とても未熟な時期に書いたものなので、いずれまた修正いたします。またこの記事は運営者のワンピースに対するリスペクトの想いから書いていますが、もしこの画像の著作権が問題になる場合は、画像をすぐに削除いたします。