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ルフィ『海賊は肉で宴をやるけどヒーローは肉を人に分け与える奴の事だ!!おれは肉を食いてェ!!!』

例えば、恋人や伴侶がいるのに、頭の中に異性が浮かんだら、 それは『浮気』ではないのだろうか。そう思う人もいるし、思わない人もいる。 私は、『思ってしまうから、だから絶対に浮気してしまうことになるから、結婚できない』 という人の気持ちはよく理解る。実際は『浮気』をしたのに、それは『本気』ではないと言う人が、 表裏的にも、偽善者にも見えてしまうのは、私だけではないだろう。 馬鹿正直なのだ。自分の心に馬鹿正直なのは、別に悪いことだとは思わない。むしろ、 それは『器用』にやっていいのだろうか。

 

器用であればあるほど、『ばれないように器用に浮気をする』というデータもある。 器用、不器用、どっちをとっても人間とは、 愚かな生き物である。しかし科学的に分析してみると、また違った観点が見えてくる。 浮気のことで言えば、 人間は常に動物と同じで、発情すればSEXをしたいと思う生き物である。 自分が結婚していようが、他人の伴侶だろうが関係ない。 脳で言えば、視床下部(ししょうかぶ)。視床下部という部分が生殖のメカニズムを担っているわけだが、 もし人間の、 大脳皮質の前頭連合野(ぜんとうれんごうや)という部分が発達していなければ、 人間はそこらへんで生殖行為をする、ただの動物に成り下がっているだろう。

 

つまり、脳科学的に言えば、この性衝動を『浮気』だと片づけるのは少し違う。 『元々』は、それが普通だったのだ。そして、大脳皮質の前頭連合野が発達し、それを抑えることが出来るようになった。 それが、理性のある、今の人間の姿である。 そう考えると、先ほど言った『浮気であって、本気ではない』という言い分が、 実に理に適っていることになる。

 

(浮気はした。 だがそれは、頭の中だけで抑えた。 そして気持ちの中で葛藤して、問いただした。 自分が本当に好きなのは、本気なのは誰かと。そしたら、あなただった。)

 

こういう気持ちは、極めて人間らしく、誠実な葛藤の処理の仕方なのかもしれない。 だがそれでも、 馬鹿正直な人間の生き様に目を奪われてしまうのは、なぜだろうか。

 

『ヒーロー!? いやだ!!!』

『何を!!?』

『おれたちは海賊だぞ ヒーローは大好きだけどなるのはイヤだ!! お前ヒーローって何だかわかってんのか!?』

『例えば肉があるだろ!! 海賊は肉で宴をやるけど ヒーローは肉を人に分け与える奴の事だ!! おれは肉を食いてェ!!!』

 

それは、彼らの生き様に『自由』を見ているからなのかもしれない。生物学的にとか、道徳的にとか、そういうことに縛られない、 極めて自由な生きる衝動を、垣間見ているのかもしれない。 自分たちに出来ることは限られている。 ある人が生き残れば、ある人が淘汰される。 自分が生きるために食らうその肉は、生きとし生ける内の、とある動物の命の肉だ。 そういうことを気にしていたら、生きることが出来ない。 だから、自分は自分に馬鹿正直に生きることしかできない。 それ以外に、この人生での命の使い方がわからない。 私はそういう馬鹿正直な人間の生き様に、とても『人間らしさ』を感じる。

 

 

Vアニメ「ワンピース」15周年記念!15の名場面で綴る感涙PV

※画像は以下の参考文献から引用しています。

 

一言

この記事は2009年に書いたものです。とても未熟な時期に書いたものなので、いずれまた修正いたします。またこの記事は運営者のワンピースに対するリスペクトの想いから書いていますが、もしこの画像の著作権が問題になる場合は、画像をすぐに削除いたします。