人間は、ただでさえ自分の人生ののしかかる重量を、 『足かせ』だと思って、煙たがる。自分の人生の足を引っ張るそれらの外部要因に対し、 『負』の原因だとして見下し、 『邪魔だ』と言って揶揄し、 今日も明日も自らの人生の駒を前に進める。 私もかつてはそういう人間だった。 恩師はその心底に秘めた私の恥部に対し、言った。
『お前は卑怯だな。 ずるくて、汚くて、醜いよ。』
それを受け入れられるか、られないか。 今思えばあれが私の、一世一代の勝負だった。
『おれが全部食った!!! 10t全部食った!!!』
恩師は『やさしいあくま』という絵本を私に手渡した。私はしばらく、この絵本を渡された意味が、わからなかった。 しかし数年かけてその意味を理解したとき、私はこう思ったのだ。
(なんだ。この世って面白い世界だな。 生きがいがある世界だな。 そうじゃないと思っていた。 色褪せていて、冷えていて、 そういう虚しい世界だと思っていた。でも違うんだな。 こんなにも色鮮やかで、暖かくて、 そして尊いんだな。)
私の人生の本当のスタートを切るための合図を送った恩師のことは、 一生忘れることは無い。
Vアニメ「ワンピース」15周年記念!15の名場面で綴る感涙PV
※画像は以下の参考文献から引用しています。
この記事は2009年に書いたものです。とても未熟な時期に書いたものなので、いずれまた修正いたします。またこの記事は運営者のワンピースに対するリスペクトの想いから書いていますが、もしこの画像の著作権が問題になる場合は、画像をすぐに削除いたします。