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エネル『どのゴミの事かな』

人の価値は、皆同じじゃない。欧米で無差別に銃を乱射して、無関係の人を大量に殺害した後に、自殺するケースがここ数年で増えている。あるいは、とある事件の被害者は当然無関係の一般市民で、15年以上経った今も尚、後遺症で寝たきりの障害者として人生を生きている。

 

またとある事件の犯人は、理不尽に殺めた無実の罪の少女を殺害し、その死体を遺棄した。そして出所後犯人は仲間を集め、『どう検事に供述したら、極刑を避けられるか』という説明を行った。そして、また同じような事件を起こした。この世に加害者の人権を守る弁護士や、加害者の心情を察する犯罪心理カウンセラーや、情状酌量の余地を垣間見る裁判官がいるように、加害者にも、加害者なりの理由がある。もしかしたら物ごころついたときから虐待を受けていたかもしれない。

 

親の離婚、不倫、家族の死、親友の裏切り、いじめ、その加害者の心が歪曲した過去にさかのぼり、加害者目線で映画でも撮れば、恨みは加害者だけに集中しないかもしれない。だが、今回は『人の価値』という話だ。恩師は言った。『理解っちゃいるけど、理解っちゃいけない。』彼らの気持ちも当然、同じ人なんだから、想像すれば、理解はできる。だが、だからといって罪ある行動を、『理解してはいけない』のだ。容認しては、ならない。自分の価値は、どれぐらいだと思うか。

 

極端な彼らのような犯罪者じゃなければ、自分達の価値は高いと思うか。もし自分が、『彼らと100%同じ環境』に生まれていたとしても、自分は彼らのようにならなかったと思うか。自分の周りにいる人間関係に、命を賭けているか。両親、友人、恋人、伴侶、子供、生徒、部下、同僚、その彼らの人生の、その次の世代のことまで考えて、愛を注ぎ、助言し、時には説教し、ぶつかって、本当の彼らの幸せを、祈ることが出来ているか。自分が犠牲になって、誤解されてでもそうか。

 

こういう話がある。見向きもされない異臭を放つ、ウジが沸いた身寄りのない浮浪者のウジを手で取ってやって、綺麗に洗い、浮浪者にパンをあたえた女性がいた。浮浪者は言った。

『なぜ私に親切にしてくれるのか…』

 

与えた女性は言った。

『あなたを愛しているからよ。』

 

彼女の名は、マザー・テレサ。例えば彼女の博愛に満ちたこういった行動のように、自分は、自分以外の全ての存在を、愛していると思うか。貢献していると思うか。尽くしていると思うか。私はいつもそれを、自分に問いかけながら生きていくべきだと思っている。私は人に対して熱い気持ちをもっていて、周囲の保守的な人間から、(もっと穏便にやればいい)と言わんばかりに、煙たがられる時も少なくない。だが、彼らと私の調和がとれないのも無理はない。私は彼らの対極である、革新的な人間だからである。それに保守的な人間はわかっていない。この世が『諸行無常』で在る限り、『保守』などできない。できていると思っているのなら、それはただの勘違いである。

 

by吉行淳之介

 

『何やってんだお前…おれの仲間によ』

 

『?  どのゴミの事かな』

 

我々人間は、唯一無二の存在である。地球の寿命と数えられるこの100億年の間に、同じ人間は生まれることはない。だとしたら我々の存在は、『革新的』なのだ。この世に今までにない風を巻き起こせるだけの、十分な要因なのだ。それを理解すれば自分達の生き方は決まるはずだ。冷めて生きても、熱く生きても、同じ人間。最後は死ぬが、この人生に価値を見いだせる人間とは皆、熱い魂を燃やした人間だけである。

 

 

Vアニメ「ワンピース」15周年記念!15の名場面で綴る感涙PV

※画像は以下の参考文献から引用しています。

 

一言

この記事は2009年に書いたものです。とても未熟な時期に書いたものなので、いずれまた修正いたします。またこの記事は運営者のワンピースに対するリスペクトの想いから書いていますが、もしこの画像の著作権が問題になる場合は、画像をすぐに削除いたします。