人は、精神年齢を高めれば高めるほど、人を、極めれば極めるほど、表層的なことに振り回されなくなる。私自身は、幼少期に『見栄』に支配された父親に理不尽な目にあわされ、謝罪されないまま闇に葬られたこともあって、『見栄』を張る人間が大嫌いで、自分自身も嫌だったため、あまり外見にこだわることはなかったが、それでも、20歳前後のときを思い返すと、それがピークだったように思える。
ブランド物、高級時計、サングラス、可愛い女性、スタイル抜群の女性、エロい女性、慣れ合い、金、腕力、権力。それらの表層的な要因に振り回されていたのだから、人として浅く、精神年齢は、低かったのである。マズローの五段階欲求を見てもわかる通り、上の階層に行けば行くほど、精神が熟達している証拠。以前の私が生きていた階層など、ありとあらゆる意味で低レベルだったのだ。
底の浅い階層に生きる人間は、さしずめ陽が当たり、子供が遊べる”浅瀬”にいる。海は、もっと深い。浅瀬も海だが、深い闇に包まれた深海の底もまた、海なのである。人としてその海を”潜り”、海底で『真珠』を見つけなければならない。『真珠』は海底にしか落ちていない。全ての人を平等に照らす陽の光とは違ってその『真珠』の光は、自分の生きる道だけを照らしてくれる、道標となるだろう。悲劇のヒーロー、ヒロインを演じて言い訳をしている暇はない。自分が生きている階層は低く、まだまだ上に階層がある。そう考えるだけで、わくわくと胸を躍らせるべきだ。
『人は ”心”だろうが!!!!』
表層的に生きることの愚かさを戒める話がある。野菜宅配サービスを運営する株式会社オイシックス。東大大学院を卒業し、数々の活躍者を排出するマッキンゼーで修業を積んだオイシックス社長、高島宏平氏。難しいことに挑戦できる高島氏だからこそ埋められた、前人未到のニッチ市場。インターネットの持てる力を最大限に発揮した、『野菜宅配サービス』市場の開拓である。だが、そんな絵にかいたエリートでも簡単には成功しないのが、この世の荒波という、波乗りである。はじめは上手くいかなかった。完全赤字で、資金繰りに苦しむ時期も4年ほど続いた。
打ちひしがされ、公園で呆然と時を過ごす時間もあった。となりのベンチを見ると、リストラされて時間を潰しているのか、同じように打ちひしがされているサラリーマンがいた。高島氏は思った。
(リストラかなあ。こんなところで時間潰してても意味ないのになあ。…あ。俺も同じか。)
そして、高島氏はくよくよと言い訳をしたり、悩んだりすることを含めた一切の無駄・無意味に気付き、省き、合理化の徹底をするネアカ的強さを発揮した。今では、入会、年会費無料。届ける野菜も、日時も指定。生産者と消費者をダイレクトに繋ぎ、完全なる前人未到のニーズあるニッチを埋めた同社は、これからも会社の成長と共に、競合と切磋琢磨しながら、ますますの利便性と合理性を追求し、躍進し続けるだろう。
『刑務所の鉄格子の間から、ふたりの男が外を見た。ひとりは泥を眺め、ひとりは星を眺めた。』
下(の階層)ではなく、上を見るのだ。人として見るべき方向は、いつだって上なのである。
Vアニメ「ワンピース」15周年記念!15の名場面で綴る感涙PV
※画像は以下の参考文献から引用しています。
この記事は2009年に書いたものです。とても未熟な時期に書いたものなので、いずれまた修正いたします。またこの記事は運営者のワンピースに対するリスペクトの想いから書いていますが、もしこの画像の著作権が問題になる場合は、画像をすぐに削除いたします。