名言を自分のものにする

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情報とは


20歳のときに気づき、日記に書いたことは、今でも変わっていない。
この世で生きて、お金を稼ぎ、成り上がるために必要なものは、『情報』と『人脈』だ。
まあ正直、『情報』だけでいい。『情報』さえあれば、自己実現を狙える。その情報が正確で、具体的であればあるほどいい。

たとえば、『次のレース、2-7の大穴が必ず来る』という『情報』があれば、あとは、そこに大金をつぎ込むという『行動』さえすれば、大金が稼げる。『この会社の株は上がる。』という『情報』があれば、その株を買うという『行動』をすれば、お金持ちになれるだろう。事業のノウハウにしろ、何にしろ、すべては『情報』ひとつなのだ。

ギャンブルの情報詐欺や、あらゆる情報を売る、『情報商材』なるものが飛び交う昨今を見ても一目瞭然。人は、情報を欲しがっている。
芸能人、ダイエット、ギャンブル、流行アイテム、金稼ぎ、勉強、好きな人の好みから自殺の仕方まで、『情報』に対しての人間のニーズはつきない。

このように、世の中で自己実現をするためには、『情報』がすべての鍵を握っている。その自己実現、目的が崇高であろうが、自分本位であろうが、『情報』が鍵を握っていることに変わりはない。

いかにして、簡単には世に出回ることの無い『純粋』で、『正確』で『貴重』な情報をつかめるかが、キーポイントになるのだ。

いい情報を得るために、一所懸命人に頭を下げ、酒を飲み、努力し、『人脈』を作り上げることが、近道だということで、必死に頑張る人がいる。
もちろん、人脈作りをするにあたって、その人に、『人を見る目』がなければ、無意味な人脈を作ることに時間と体力を費やしてしまうので、元も子もない。
世の中には、足を引っ張るマイナスの人間関係も存在する。友人は、刑務所からの手紙で、『付き合う人間を考えればよかった』と後悔している。

私自身、恩師に出会っていなければ今の私はいないと感謝しているし、歴史に名を残す偉人たちが成功した影には、キーマンとなる重要な人物が存在することが多い。


たとえばエジソンは、幼い頃から実験ばかりで教師や友達に気味悪がられていた。しかし、母親だけは味方をし、地下に実験室を作って思うようにさせたというのはあまりにも有名。その母親の存在が無ければ、エジソンの力が存分に発揮できなかったかもしれないのだ。

限りある人生・時間の中で、『良き理解者に出会えるか』、『どういった人と親交を
深めるか』、『どういった本を読むか』、つまり、『いかに100%の力を出せるか』、『どういった情報をつかむか』が、自己実現の大きな鍵になってくるといえるだろう。

『金こそは、取るに足らぬ人物を第一級の地位に導いてくれる唯一の道である。』
byドストエフスキー

たしかにドストエフスキーのいうように、地位も名誉も学歴もない者が『成り上がる』ためには、まずは『お金』を稼ぐことが重要なのだ。ある程度の『お金』があれば、あとはどんどんビジネスチャンスは増える一方なのだ。そういった人間との交流が
できるようになり、親交を深められる。つまり、どんどんいい『情報』を掴むことができるし、あとは、『行動』するだけということになってくる。

今の世の中は、お金に支配されている人間が8割以上だろう。お金の無い時代だってあったんだ。でも、人間の選択で、お金が生まれた。その本来の意味を見失ってはいけないと思う。
だが今、2割の人間が『お金じゃない』といったところで、今すぐにすべての人間が
その固定観念を変えることは出来ない。それだけ人間とお金との関係は、切っても切れないところまできてしまっている。
『お金さえあれば』と言い残し、死んでいった人たちもたくさんいる。
お金が無いために、貧困に苦しみ、食料を奪い合わなければいけない状況で暮らす人もたくさんいる。もう、『お金』の存在を無視することは、偽善者という考え方もでてきてしまう。

情報についての『重要性』は、Googleの中国撤退の真意、背景を紐解けば見えてくる。

(以下PRESIDENT抜粋)
現在Googleは、中国政府の公然とした“検閲”に業を煮やし、世界最大の成長市場を捨てかねない状況だ。改革・解放の名の下に進んだ経済の自由化は一見、資本主義国かと見紛うほどの発展を中国にもたらした。
しかし、中国といいう国家のもう一つの顔は、徹底した“国民管理国家”である。首都、北京市内を走るおよそ七万台と言われるタクシーのほとんどには、客の会話を録音してタクシー会社に送ることのできる盗聴器が備えてあり、中国政府の公安当局がそれを一括して収集し、管理しているとも囁かれている。

中国政府は一方の手で自由経済と言う甘い蜜を与え、もう一方の手で国民を徹底した管理下に置いている。

Googleが世界最大の潜在力を秘めた市場を捨てるのは、“検閲問題”だけが理由なのではない。1989年、世界は冷戦の象徴だったベルリンの壁が崩れていくのを目撃した。
戦後の世界を東西に二分したこの壁を突き崩した原動力は、自由を求める市民の力もさることながら、主にテレビ、ラジオの電波によって西側から東側に流れこんだ、言論・表現の自由、豊かな物資といった『情報』の力でもあった。

同時に、ドイツ民主共和国(旧東ドイツ)の崩壊とその後の悪夢のような状況も、皮肉なことに『情報』がキーワードだった。
92年1月以降、東ドイツの抑圧の代名詞だった、秘密警察『Stasi(シュタージ)』が保管していた国民600万人分の極秘ファイルが次々と明らかにされていったのである。そこには秘密警察の協力者として、働いていた者たちのファイルも含まれていた。多くの東ドイツ市民は自分のファイルを読み、驚愕した。

自分の友人が、知人が、中には自分の妻や夫が、果ては両親が、長年にわたって情報提供者であったことが綿々と記されていたのだ。

『地獄の釜の蓋をあけた』、とはまさにこのことだった。
ある者は公職を追われ、ある者は行方をくらまし、そしてある者は自ら命を絶っていった。

現在、中国では『天安門事件』、『チベット騒乱』などを検索しようとしてもできない。そればかりか、これらの関連事項を執拗に検索するだけでも当局に感知される仕組みが出来上がっているとされている。
Gメールでさえ検閲を受け、反政府的な内容の発信者は当局の監視下に置かれてしまうほどだという。つまり、このまま下手に妥協すれば、Googleそのものが『シュタージ』同様、巨大な密告システムに加担してしまうことになりかねないのである。

Googleの経営陣は自らのシステムが人権抑圧の有力手段として中国政府に利用されていることに驚愕し、当惑したようだ。このままこうした事実が知れ渡れば、情報公開の尖兵であるはずのGoogleが“自由の敵”というレッテルを貼られ、世界中から糾弾されるのは必至である。

Googleが中国と言う巨大市場を捨てる決断を迫られているのと同様、中国がGoogleを警戒し、検閲をやめない背景には、旧東ドイツの重い教訓があるのだ。



人間において、『情報』がいかに重要なものか、よくわかるだろう。『人間』という自分本位な生き物が扱う歪曲された情報の中から、真実で、卓越した情報を掴むのは容易ではない。しかし、自らの成長に命を懸け、人格者になる努力を日々怠らなければ、類稀な『見識』が身に備わり、判断を見誤ることはない。

そして、情報をコントロールできるようになる。人間にとってここまで重要な『情報』を支配することがどういうことかは、わかるはずだ。

 

 


by:一瀬雄治 (Yuji Ichise)
サルベージエンタープライズ株式会社代表取締役社長。
1983年、東京都生まれ。


情報とは

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