一喜一憂
「状況の変化に応じて、喜んだり心配したりすること。」
富士通の現社長は社長就任するとき、相当なプレッシャーだった。
内示の後の助走期間に、中国の古典、歴史書、経営指南書など、
参考になりそうな本を片っ端から読み漁った。
司馬遼太郎の本がいいと聞けば、本屋に走っていって読んだ。
100冊近い本を読破して、社長は経営者としてのハラを固めた。
『本を読み漁ってわかったのは、経営に失敗はないということです。
あるのは“一喜一憂”だけ。
企業は、経営環境の変化に応じて変化と進化を遂げていく以外にない。
経営はその繰り返しなんだ。そう思ったら少し気持ちが軽くなりました。』
その通りだと思う。
この間もそんなことを書いた。
言うなれば、人生山あり谷あり。人生そのものが波乱万丈。
私は一度どん底に落ちてるからそう考えられるのかもしれない。
調子がいい時には足元をすくわれないようにし、
調子が悪い時にはくじけずに自分を信じ努力し続け、
勝って驕らず、負けて腐らず、
『一瀬雄治』のたった一つしかない人生という船旅を、
今日も全力で航海するだけ。
私の船旅はそれはそれは荒いものにしたい。
若い頃に無茶な事をしてきた責任を取りたいということもあるが、
無茶は今もしてるし、これからもとことんしていきたい。
これは、性格の問題だろう。
いわゆる『安定した人生』では、満たされないのだ。
いろいろあった半生で、
これからもいろいろある人生だが、
残りの人生も波乱万丈に生き、
この世にやり残すことなく、
大切なことを見失うことなく、
全力で生きていきたい。
人生そのものが波乱万丈であり、一喜一憂なんだ。
by:一瀬雄治 (Yuji Ichise)
サルベージエンタープライズ株式会社代表取締役社長。
1983年、東京都生まれ。