『成功する人は、失敗する人がやりたがらないことをやる。』
成功している人が、自分の身の回りにどれくらいいるだろうか。自分の身の回りにいる人間に、いつまでも同調して生きていては、人生の間に自己実現ができないかもしれない。
その人は、『同調すべき成功している周りの人』なのか?それとも、『どうしても同調してしまう周りの人』なのか?一度、自分の『周りの人』を考え直した方がいい。
その人は、たまたま自分の周りに生きていただけで、同調すべき人ではないかもしれない。ほとんどの人は、『成功したい!』と仲間内では言うものの、『本当に成功したい』と思っていないように見受けられる。つまり、成功をするための道を『いばらの道』とし、平凡な道を、『居心地のいい道』としているのだ。
byE・M・グレイ
成功する人は、周りの人と行動がずれているに決まっているのだ。平凡な考えの人は、それをすることができない。人と同調していなければ、不安なのだ。
世の中の80%は一般人で、20%が富裕層だと言われている。実に、『80%の人たちは、20%を夢見ている割には、居心地の良さを80%の生活に見出している。』ということだ。なんというお粗末な話だろうか。これでは、永遠にその夢がかなうこともあるまい。『20%』という数字が長い間変わらないことを見ても、人間においてこういうことは、不変的なのかもしれない。
だが、成功者の中でも、人格者は決まってこう言う。
『人生で一番楽しかったのは、山を登っている最中だった。てっぺんに登ってしまうと、もうそこには虚しささえ覚えてしまう。お金は、天国へ持ってはいけない。』
『オリンピックシンドローム』と言われる心の病は、オリンピックを夢見て人生で全力を出してきた人間が、大会終了後、燃え尽きて、自堕落な生活を送ってしまうというものだ。
『限界効用の逓減』とは、努力があっての快楽だ、という人間の仕組みだ。8割側だろうが、2割側だろうが、同じ人間。成功したからと言って、驕り、自惚れ、努力を怠っては、たちまち転落するだろう。我々は自分に備わっているものをほとんど考慮せずに、いつも欠けているものについて考える。そう考えるともしかしたら、『成功を夢見ている間』こそが、人間は幸せなのかもしれない。
だが、それでも成功する人間とは、『いばらの道』を、『居心地がいい道』だとすることができる人だ。いばらの道(ピンチ)は、居心地のいい道(チャンス)なのだ。なぜピンチだと感じるのか?それは、“そういう常識”があるからだ。そしてそれは、8割の人間の常識だ。成功するにはまず、自分の脳のパラダイム転換をすることだ。ここまで考えてからもう一度、本当に自分は成功したいのかどうか、真剣に考えてみるべきである。