プロフェッショナル
昔から私が格好いいと心底思ってきたのは、
"プロフェッショナル"だった。
表面では漂々としていても、
絶対的な一本の人格は決してブレることはない。
『自分がこの人生で目指すべく頂点は、ここだ』
いつもそう思って、この人生を生きてきた。
実に幾多のモデルを挙げることができるが、
この間、ふと甦ったのは
この曲がかかっているときの『冴羽リョウ 』である。
普通の人は、自分の人格を支配できない。
どちらかと言えば、欲望に支配されて生きている。
だから、ユーモアに走る人は、
どちらかといえば『場や欲望に流されている』場合が圧倒的に多い。
だが、冴羽リョウは違う。
ユーモア(三枚目)とシリアス(二枚目)、
その人格には圧倒的なメリハリがあって、自分の意志でそれを使い分けることができる。
そしてどちらが本性なのか、凡人が理解するのは容易ではない。
常人ではない離れ技をクールに決めるほどの実力を備え持つのに、
それに対する他人への理解など求めない。
その境地に到達するまでに、血のにじむような努力をした過去を持つのに、
それを一切人に誇示しない。
この曲は、その冴羽リョウが"本気"を出した時の曲だ。
聴くと、子供の頃鳥肌が立つほど憧れた、
あの感動が甦る。
男なら、
この人生で何らかのプロフェッショナル(極めた人間)になるべきだ。
by:一瀬雄治 (Yuji Ichise)
サルベージエンタープライズ株式会社代表取締役社長。
1983年、東京都生まれ。