名言を自分のものにする

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"資産"の在り方


『三流は金を遺し、
二流は事業を遺し、
一流は人を遺す』
という言葉の意味を、どれだけの人が理解しているだろうか。
そもそも、『金』すら遺せない人間は、
三流以下なのだろうか。

だがその考え方だと、
『金』に恵まれることなく死んでいった者や、
『金』に屈しないで義を重んじ、命を貫いた者が、
正当な評価を受けないことになってしまう。

そうなるとこの言葉は金言などではなく、
単なる先進国の驕った戯言になってしまう。
だが、この言葉は金言だ。
キリスト教の聖書にはこうある。
『飢えた子どもに魚を与えると、
その子はその日一日だけ空腹を感じないが、
翌日にはまた空腹を訴える。
しかし、
飢えた子どもに魚の釣り方を教えると、
その子は一生食べていける。』
なぜこの世には、
『投資、消費、浪費』
というお金の使い方や、
『生き金、死に金』
という金の使い方を示す言葉が存在するのだろうか。
それを考えたら、おのずと"資産"の在り方が見えてくる。
金を遺したい気持ちはわかる。
だが、
本当に自分の子孫を信じているなら、そうしないはずだ。
金の卵を遺すのではなく、
金の卵を産むニワトリに、育て上げればいいのだ。

甚大な愛をもって命懸けで教育した人間こそが、
人間が遺せる最大の資産である。

 

 


by:一瀬雄治 (Yuji Ichise)
サルベージエンタープライズ株式会社代表取締役社長。
1983年、東京都生まれ。


"資産"の在り方

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