スライムというのはご存知、あの『ドラゴンクエスト』に出てくる最弱の敵キャラクターである。
この敵にやられる人はまずいない。もう、倒されることが前提で出てくるキャラクターであり、そのあまりのザコぶりに、愛着が湧いてしまうほどの、むしろ『仲間』である。
ただしたくさん集まられると…???
『1分間顧客サービス―熱狂的ファンをつくる3つの秘訣』にはこうある。
エリアマネージャーは納得したという表情で、嬉しそうに言った。
とアンドリューは言った。
1分間顧客サービスにあるのは、『1%のルール』だ。たとえどんなに能力が低くても、たとえその小さな一つが1%程度の効果しかなくても、それが積もり積もれば、どうなる。1年で365%だ。それだけの向上が認められるのだ。私はこの本に出会う前に『スライムの法則』という概念を部下に指示していた。ゲーム世代の私からすれば、至極当たり前に発想された概念である。
言ったように、『スライム』というのは『ドラゴンクエスト』に出て来る最弱のキャラクターだが、これを倒せないプレイヤーは存在しない。極めてゲームの初心者でも倒せるようになっていて、愛着さえ湧く敵キャラだ。だが、スライムを倒しても経験値は少ない。経験値が足りなければ、いつまでもレベルが上がらない。レベルが上がらなければ、次のステージに行けない。
だが、少ないだけで、『ある』。経験値は積まれるのだ。これを『1%のルール』と照らし合わせて考えた時、見えて来るものがあるはずである。
黒澤明はこう言い、
大杉栄はこう言い、
サミュエル・ジョンソンはこう言い、
武田信玄は言った。
この話に少しでも感動する人がいるなら、それはただ以下の黄金律を見ていないだけだ。
イチローは言った。
参考文献