バックミンスター・フラーの著書、『クリティカル・パス―宇宙船地球号のデザインサイエンス革命 』にはこうある。
太陽光を遮光する人間の器官に与えられた皮膚の色素は、主に次の二つである。
- メラニン-茶色と黒色の皮膚
- カロチン-東洋人の(黄色の)皮膚
これらのことから、褐色か黒い肌をした人の足の裏や手の平の色が白色やピンク色をしているのは、その部分が大幅にさらされることもなく、そのため太陽からビタミンDを光合成できないので、メラニンやカロチンという保護フィルターで色付けをする必要がないからである。
下の一覧は、この地球に存在する植物の特徴である。
北の方にある白いカシから始まり、最後には赤道付近にある黒檀で終わる。つまり、赤道に近づき、紫外線を多く浴びる地域ほど色が黒くなっていくのがわかる。褐色か黒い肌をした人の足の裏や手の平の色が白色やピンク色をしているのは、その部分が大幅にさらされることもなく、そのため太陽からビタミンDを光合成できないので、メラニンやカロチンという保護フィルターで色付けをする必要がないからである。そしてそれ以外の皮膚がその褐色か黒い肌なのはもちろん、紫外線から身を守るためである。
強い紫外線を浴びなければならない環境で生きる生物ほど、自己防衛のためにもれなく皮膚の色を黒に近づける
のである。私は以前、公園でエジプト人とサッカーをしたが、その日は33℃を超えるような酷暑で、15分も持たなかった。しかし彼の体力は全く衰えることはなく、元気だった。20代であり、運動をする習慣がある私は決して体力のない方ではなかったが、やはり普段から太陽の力に慣れている人間にはかなわないという感覚があった。
彼らは肌の色が黒いだけじゃなく、その生まれ育った環境で生き抜いていくための『専門家』になった。人の皮膚の色が違うのは、植物の色が異なっているのと同じだ。人はその異なった植物に対し、ただ単純に多様性を覚える。同じように、人間にもそのように考えるべきであることは、ここまで読んだ全人間が理解することだ。それなのに、なぜ人種差別は行われてしまったのだろうか。それはあまりにも簡単なことである。人間が、恒久的に未熟な存在だからだ。
いつまでもその状態が続くさま。
タンザニアの初代大統領、ジュリウス・ニエレレはこう言い、
南アフリカの初代大統領かつ、アパルトヘイト撤廃に命を懸けた男、 ネルソン・マンデラは言った。
特に南アフリカ共和国における白人と有色人種とを差別する人種隔離制度・政策。
参考文献