ニキビが出来るのは当たり前。そう思っている人が大勢いるだろう。あんなものいつできるか、何が原因かもよくわからないし、チョコレートとか、揚げ物とか、徹夜、薬、ストレス、ニキビで悩んだことがある人の多くは、その具体的な理由と的確な対策がわからず、それについて悩むことを強いられ、辛い思春期を送ることを余儀なくされる。
だが、インペリアル・カレッジ・ロンドンで生物学の学士号と修士号を取得したのち、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンおよびロンドン動物学協会で進化生物学の博士号を取得したアランナ・コリンが2016年に書いた『あなたの身体は9割が細菌』にはこうある。
しかしながら、いちばん近い道路まで数十キロメートルあるパプアニューギニアの高地や、インドネシアのスラウェシにあるシージプシー・ビレッジ(漂流民の村)で暮らす人にニキビはない。10代の若者にもない。オーストラリアやヨーロッパ、アメリカ、日本では、みんなニキビになっているというのに。(中略)花粉症と同じく、私たちはニキビを日常生活の一部とみなしがちだ。とくに10代後半のニキビはそうだ。けれども、なぜ未開地の人々にはニキビがないのだろう?
- オーストラリア
- ヨーロッパ
- アメリカ
- 日本
といった先進国では当たり前のニキビ。とくに10代なら余計に当たり前の常識として根付いているこの常識。しかし、実はこの常識は、『全世界の常識』ではないのだ。これは一体どういうことだろうか。
- いちばん近い道路まで数十キロメートルあるパプアニューギニアの高地で暮らす人
- インドネシアのスラウェシにあるシージプシー・ビレッジ(漂流民の村)で暮らす人
この未開地の人々に、アクネ菌が存在しないとでも言うのだろうか。そういうことではない。というかそもそも、アクネ菌がニキビを引き起こすというのは数十年前の古い考え方で、発疹の中を覗いてみたらアクネ菌がいたという、ただそれだけのものだ。
ニキビの原因はアクネ菌!…というのは本当なのか?知られざる真実とは
より詳しいことはここには書ききれないので、ニキビを徹底的に研究したページへ飛んでいただきたい。人体というものは簡潔に話ができるという、そう簡単なものではないのだ。
参考文献