上記の記事に書いたように、地球は長い間平面だと考えれていた。
そのような考え方が世を支配していたからこそ、
という世界が想像された。しかし、1500年前後の人間、つまりコロンブスやマゼラン等によって地球が球体だと証明され、地球は丸いということが完全に世の常識となった。。紀元前330年頃にアリストテレスが経験的見地から地球球体説を採用したときから、すでに1800年が経ってしまっていた。
バックミンスター・フラーの著書、『クリティカル・パス―宇宙船地球号のデザインサイエンス革命 』にはこうある。
地球が一つの閉じたシステムであるということを発見したのは、外洋を支配する航海者たちであった。そのため、海を支配していた強大な冒険家である海賊たちは、利用できる資源を発見し、調査のために科学者たちを世界中へ連れていった。地球が閉じたシステムをなしているがゆえに、科学者たちは実際上すべての種を検査することが出来、かくしてチャールズ・ダーウィンは<種の進化>という閉じたシステムの理論を展開することができた。それ以前にはそのような理論は存在しえなかったし、もしあったとしても、その理論にはドラゴンや海獣も含めなければならなかっただろう。それ以前のすべて平面的に開かれた帝国に住んでいた人々は、その無限の拡がりのなかでいかなる出来事も、どのような存在もありうるようなシステムのなかに生活していたのである。
つまりこういうことだ。
アリストテレス、コロンブス、マゼランのような偉人たち、あるいは航海者たちの手によって。
そう。ダーウィンは、『ドラゴンと海獣の死』があったからこそこの世に遺せたのである。それは『地球が平面ではなく、球体だとわかったから』と言い換えることもできる。しかし、
しかし、かつて想像されたそれらの存在の神秘性と威厳は、今を世を生きる人々の心にも未だに影響を与え続ける圧倒的な力があるようだ。
参考文献