Categories: 『本』を読む

人間は、体温が1度下がるごとに死に近づく?

『免疫力を高める眠り方』にはこうある。

体温が下がると、免疫力も基礎代謝能力も下がる

低体温は体の機能を衰えさせます。体温が1度下がることで免疫力は35%下がり、基礎代謝能力は15~22%下がることがわかっています。赤ちゃんの免疫力は、高い体温によって保たれていることを思い出してください。体温は年を重ねるごとに下がりますから、免疫力も基礎代謝能力も下がっていってしまうのです。

 

免疫力というのは『警備隊』である。

 

免疫細胞の種類と働き

免疫細胞の種類 主な働き
顆粒級 好中球 体内に侵入した病原体を食べる
好酸球 アレルギー反応
好塩基球 (同上)
単球 マクロファージ 体内に新入した病原体を食べる。リンパ球と情報交換、抗原提示
樹状細胞 (同上)
リンパ球 β細胞 病原体を攻撃する抗体の生産
ヘルパーT細胞 免疫システムの統率
キラーT細胞 過剰な免疫反応を抑制
NK細胞 がん細胞やウイルス感染細胞を攻撃

 

免疫力というのは、上の表にあるような免疫細胞たちの『総合力』のイメージだ。これを見てもわかるように、彼ら警備隊がいてくれるからこそ、人間は驚異的な存在、つまり『犯罪者』から自分の身を守れる。

 

例えば私は『口唇ヘルペス』という持病を患っているが、これが発症するのは往々にして免疫力が弱っているときである。激しく運動をしたとか、仕事で無茶しすぎたとか、日焼けしすぎたとか、心身に強いストレスをかけ、疲労回復させないままでいると、往々にしてこの病気が発症する。唇が痒くなってきて、そして最終的にはカリフラワーのように晴れ上がり、ひどい激痛を伴うようになるのだ。

 

 

でもさすがに、体温が1度下がるごとに死に近づくってのは大げさなんじゃ…

 

と思うだろう。その通り大げさである。私は今試験的に、記事のタイトルをあえてキャッチーなものにするように設定しているので、そのように思う人が出てくるのは想定の範囲内だ。広告というのはちょっと『詐欺』に近いくらい大げさじゃないといけないのだ。人目を引かないからである。

 

『広告とは、そこにある実質という唯一無二の価値を、より多くの価値観の違う人間に理解してもらうために行う、情報のカスタマイズである。』

 

しかし実際には大げさとも言い切れない。よくタイトルを考えてみてほしい。

 

人間は、体温が1度下がるごとに死に近づく

 

その通りじゃないだろうか。36⇒35⇒34⇒33⇒…最終的には死んでしまうだろう。つまり嘘ではないのだ。

 

更に、先ほどの本にはこうもある。

たとえば、がん細胞がいちばん増殖するのは、35度だと言われています。常に生まれては消えているがん細胞ですが、体温が35だったとしたら、その瞬間、水を得た魚のようにがん細胞が爆発的に増殖してしまうのです。

 

人間の平均体温は36.5度だが、かなり早い段階ですでに『死のリスク』は引きあがってしまうのである。しかも爆発的に。ということで、あまり低体温や冷えを甘く見ないほうがよさそうだ。

 

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参考文献

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