これは完全に私の予測になるが、そのうち『カラダリセットマシーン』の類が登場すると見ている。このマシーンのイメージは、
といった要素の総合版である。先日『目元マッサージャー』なるアイテムを購入したのだが、クオリティはともかく、このアイディアは的を射ている。
といった様々な機能を駆使し、目元を10分間、自動でマッサージしてくれるものだ。しかも値段は5,000円程度だからリーズナブル。出始めの商品であり、この値段だからこそ高いクオリティを期待することはできないが、だが、なかなかどうして十分なレベルのクオリティくらいは達している。
今までは、『めぐりズム』のようなホットアイマスクが定番の目元ケアアイテムだったわけで、花王としても、それは画期的な商品ということで、目玉商品となっていた。それまでは、目元にホットタオルをあてるなどして目を温めることが定番の眼精疲労ケアだったので、確かにこの商品が出たことによって、世の多くの人々は眼精疲労対策が十分とれるようになった。私も眼精疲対策の専門書を10冊は持っているが、それらで紹介している対策は、
という対策がほとんどであり、このホットアイマスクが登場したことによって、『休憩&温める』という二つの考え方を常識とすることに成功した人間は、目薬を差すなんかよりもはるかに効果的に、眼精疲労をケアすることができるようになった。これは、一日中モニターやテレビ画面を見ている生活を10年以上続けている私が言っているのだから、説得力が違う。
特に目薬など、負のスパイラルに近い。一時的に潤うから目にいい気がするが、それが渇いたときにまた目薬を差したくなるので、目薬依存体質になり、喜ぶのは企業側である。私の部下なども当然のようにこのスパイラルにはまり、
などと言っていたが、私が強くその考え方を否定すると、購入を諦めた。そして現在彼が目薬を必要としているということはないのである。
ホットアイマスクには『蒸気』で目を蒸す効果も期待できるので、その時に目薬を差したときにも似た、目の潤いを実感できる。涙が目の中に溜まることもよくあって、それも手伝って、外したときにはとてもスッキリしているというわけだ。何より『休憩する』という行為が一番いい。これは、『口唇ヘルペス』という持病を持っている私だからこそ言えることだが、これは、疲れているときに発症する病気だ。
誰もが持っているウイルスなのだが、一度発症したら一生発症する特徴がある。私の場合、15歳の頃に強いストレスを感じたことが原因で、その時から、疲労や紫外線を浴びすぎた等の要因が重なると、決まって唇が痒くなり、それが放っておくと水疱ができ、激痛を伴う症状を患うことになる。
私は仕事、運動、ゲーム、読書と、とにかく自分の体を酷使する方である。休む時間がもったいないし、無駄だと考えていた私は、若さもあって、『昼寝』や『仮眠』をする発想など、まずしなかった。しかしあるときパソコン作業中に目に激痛を覚え、仕方なくホットアイマスク等を使って目を休めながら仮眠にも似た休憩を取ると、面白いくらいにその時からヘルペスが出なくなったのである。
それから『血流』だが、これは思っている以上に重要な要素である。『美容皮膚科医が教える 美肌をつくるスキンケア基本ルール (PHPビジュアル実用BOOKS)』にはこうある。
また、運動不足や喫煙によって血の流れが滞ると『瘀血(オケツ)』が起こります。瘀血はいわば血行不良です。肌にはニキビや湿疹、シミなどができやすくなります。
この『瘀血』というのは東洋医学の考え方で、簡単に言えば『血の流れが滞る』状態。身体が冷え、血流が滞ると、血が汚れる。すると、それだけの理由でもニキビや肩凝り、クマ、シミなどの様々な問題が起きるのである。例えば、タバコを吸うとこうなる。
また、ASO(閉塞性動脈硬化症)や心不全、高血圧等の動脈硬化は、血流が悪くなることによって起きる病気だ。このように人は血流が悪くなると、ありとあらゆる健康被害を被ることになる。
だからこそ、眼精疲労があるときは先ほどのような対策を取ることが有効だと言われていたわけである。その問題に対し、このホットアイマスクは大きく貢献したことによって、花王の目玉商品となっていったのである。
しかし私が先日買った『目元マッサージャー』は、温めるだけじゃなく、空気圧を当てたり、こめかみに刺激を与えてマッサージをしてくれたりして、あらゆる方向からこの血流を良くしようと対策してくれている。このアイディアはとてもいい。これをしながら私は思ったのだが、いずれ、冒頭に挙げたような『カラダリセットマシーン』が市場に登場するようになると推測する。つまり、
酸素カプセルのように酸素を体中に充満させ、点滴で必要な栄養を体中に注入し、空気圧や熱、マッサージによって刺激を与えて血流を良くし、状態が悪化した体を20分程度の時間を使い、最善の状態にするマシーンが登場する可能性がある
ということだ。
トヨタグループ創始者、豊田佐吉は言った。
遠い宇宙へ自由に飛ぶ未来は遥か先のことになるが、これくらいのことだったら近い将来に可能になるだろう。しかも、このような科学技術の発展の仕方であれば、倫理的に見ても何も問題ない。ただ単に人が、無意味に不健康になって病を患ったり、鬱的になることを抑止することができるだけだ。
利便性を追求したアイテムを導入するときに考えられるデメリットというものは常に決まっている。利便性に走りすぎて、人間の怠惰が助長され、主体性、ハングリー精神、免疫力等の『潜在能力』が埋没するということだ。だが、原子力発電の導入と違い、このアイテムが導入されることで被る被害は矮小である。また私の個人的な推測では、このようなリセットが可能になると、むしろ人の潜在能力が引き上げられ、活発化し、より生産的な好循環な人生のルーチンを取れる可能性がある。
仕事で疲れたとき、休憩所でコーヒーを飲みながらタバコを吸い、アフター5に仕事仲間と酒を飲みながら愚痴を言う。それが常識だと思っている人間が多すぎるが、あらゆる健康の本を読んだ私から言わせると、残念ながらこれらの対策はあまり推奨できない。こういう負の連鎖から抜け出し、正の連鎖へと移り変わることを助け、純度の高い休憩を取ることができるようになる人間は、仕事も、スポーツも、勉強も、どんな場面でも今まで以上にレベルの高いパフォーマンスを発揮することができるようになるだろう。
頭皮(薄毛問題)から足のつま先(末端冷え性)まで、血流を良くし、冷えを改善し、体中に酸素を取り入れるだけで人間は莫大な恩恵を得ることができるだろう。それは、私は頭痛、腰痛、薄毛、ニキビ、肩こり、便秘、アトピー、花粉症、バストアップ、ED、歯周病、虫歯、口臭、美白、体臭、眼精疲労、うつ病、あがり症、筋トレ、栄養、デトックス、睡眠等の様々なカラダに関する専門書を読んだが、そのほぼすべての問題に、効果的な影響を与えることになるのだ。
先日、100m走でサニブラウン選手が、桐生祥秀選手に続いて史上2人目の9秒台をたたき出し、話題になった。末續慎吾選手は、近年になって急激に進化した日本人の記録の背景にあるのは『情報化社会』だと言う。つまり、世界最前線の情報が、いつでもどこでも簡単に手に入れられるようになったことで、その最新の対策を取り入れることができ、それが記録に結び付いたのである。
また違うアスリートは、
と言ったが、そうやって人は日進月歩で、あらゆる場面で自分たちの潜在能力を引き上げてきているわけだ。そう考えたとき、このいずれ登場する『カラダリセットマシーン』は、人間の生活レベルを一気に引き上げる、最高のメンテナンスアイテムとなるだろう。
かつて、『バックトゥザフューチャー』で想像された『ホバーボード』に近い商品はもう存在していて、いずれ更にクオリティが高くなって市場に登場するだろう。
この『カラダリセットマシーン』はホバーボードと違って、単なる娯楽ではない。間違いなくすべての人間を1ステージ上に引き上げるために必要不可欠な、生活必需品となるのだ。これがいつになるかはわからないが、手塚治虫の言った、
このような心配も無用なこの方向の発明は、必ず近い将来実現するだろう。
まあ、私が生きているうちにあるかどうかの話だが。しかし、まだ誰も予測していない今のうちにしておこう。そしてこれはかなり現実的な話である。もう世界のどこかでひっそりと研究している人がいるかもしれない。私にそれを適正な価格で商品化する力があれば、ビル・ゲイツに匹敵するような巨万の富を得られるだろう。(多分)