お風呂に入る。半身浴をする。長時間入って、お風呂場で音楽を聞いたり、雑誌を読んだり、様々なお風呂アイテムが登場することも相まって、お風呂場で長時間過ごす人が多くなっている。例えば、タブレットだ。
私も映画が好きだしyoutubeも観るから、このような商品が出てくると『お風呂に入るのが楽しみ』になるし、結局長時間お風呂に入ってしまう。また、芸能人の影響もあるだろう。彼らは自分たちの影響力も知らずに、堂々と『自分が今はまっている美容法』を喋ってしまう。カメラの向こう側に数百万人の人がいることを忘れて意見をしてしまえば、いずれその無責任な立ち居振る舞いのツケを払う時が来る。
例えばブラジリアンワックスだ。こようなもので鼻毛を全て抜き取ってしまう美容方法を、モデルの女性が堂々とテレビで推奨してしまう。しかし、それが流行しかけた当初から、専門家はそれに対するリスクについて示唆していた。元々、モデルのような人に見られる特殊な職業についている人の間だけで行われていたことだから、一般人が真似して良いようなものではないのだ。
見た目はよくなるし、手入れも簡単になるが、それとともに本来鼻毛がカバーしていた問題が浮上してくることになる。専門家は、
と言う。本来、それくらい体毛というものは大事な役割を担っているのである。(さすがにそれは出すぎだが…)
またひどいのは『お風呂大好き芸人』に出ていたはずのある芸人が、しばらく経つと『温泉嫌い芸人』として出ているのだからひどい。彼曰く、
しかし彼が『お風呂大好き芸人』として出ていたときは、いかにも普段お風呂を長時間堪能しているような人間として出演していて、『おすすめお風呂グッズ』を紹介するのだから、きな臭い。
同じように、モデルやタレントの女性で、よく美容のために『長時間お風呂に入っている』と言う人がいるだろう。しかし、実はその行為は、たとえ半身浴であっても美容とは逆の方向に傾く、推奨できない美容法なのである。
『素肌美人になれる 正しいスキンケア事典 (基本の美容シリーズ)』にはこうある。
本当に肌にいい入浴方法とは?
お風呂につかると肌がうるおうとか、冷え性が緩和するなどと、入浴に過剰な期待を寄せている女性も多いようです。しかし入浴そのものには、美肌効果は期待できません。湯船に長くつかっていると、肌がうるおった気分になるかもしれませんが、皮膚のうるおい成分であるセラミドなどがお湯の中に溶けだし、かえって乾燥を招くことにも。体はぽかぽか温まるものの、それは一時的なもの。冷え性が解消することはありません。
人には元々、 十分な角質細胞間脂質や天然保湿因子が備わっている。
セラミドやフィラグリンなどの脂質で構成されている。多くの水分を引き寄せて離さない性質があるため、『保水能力』に非常に優れている。
角質細胞間脂質と同様に、水と結合する性質があり、保水能力に優れている。水分を角質層に補給し、肌にツヤと潤いを与える。
正直、この2つと皮脂を入れた3つの『最強の天然保護クリーム』さえあれば、あらゆる化粧水さえいらない。
つまり、長湯をしてしまうと、セラミド等の『最強の天然保護クリーム』が溶け、乾燥肌の原因となるし、うるおい肌とは逆の方向に行ってしまうのである。もし、老化現象に近づきたくなく、本当の美容を求めるなら、まずそのあたりに蔓延している様々な情報を盲信しないことだ。
参考文献