Categories: 『神話』を学ぶ

韓国人は『熊』ではなく『虎』かもしれなかった?紀元前2370年にあった『はず』のお話

ハニワくん

先生、質問があるんですけど。
では皆さんにもわかりやすいように、Q&A形式でやりとりしましょう。

先生

韓国にも神話はある?わかりやすく簡潔に教えて!

あります。それで言うと韓国人の先祖は『熊』です。

ハニワくん

なるへそ!
も、もっと詳しく教えてくだされ!

博士

どの地域にも独自の神話があります。

まず最初に天に『桓因(かんいん)』という神がいて、息子に『桓雄(かんゆう)』がいました。彼のところに熊と虎が現れ『人間になりたい』と言います。桓雄は2匹に試練を与え、熊が合格します。そして熊が女に変身し、『熊女』になりました。熊女が子を持ちたいと志願したので、桓雄は人間になり、子を儲けました。それが『檀君王倹(だんくんおうけん)』であり、韓国人、北朝鮮人にとっての先祖にあたる人物です。つまり、韓国人の祖先は『熊』であり、『最初の朝鮮人』は、この『檀君』だったということになります。

うーむ!やはりそうじゃったか!

博士

ハニワくん

僕は最初の説明でわかったけどね!
更に詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

先生

韓国神話

ついに各民族のルーツに『神』が存在する理由がわかった!

 

この記事を読んだ後に見た方がわかりやすいが、韓国にも日本と同じように誰もが知る神話が存在する。

 

STEP.1
天神『桓因(かんいん)』
STEP.2
桓因の息子の『桓雄(かんゆう)』
STEP.3
桓雄の息子の『檀君(だんくん)』

 

檀君(だんくん)

桓雄の子で、桓因の孫と記録されている。檀君は、西暦前2370年の旧暦5月2日の寅時に、父桓雄と母熊女棲梧の間で、現在の中国の延吉市の下天坪で誕生したとされる。

 

まず最初に天に『桓因(かんいん)』という神がいた。そしてその息子に『桓雄(かんゆう)』がいた。桓雄はいつも下界を見ていて、人間に興味があるようだった。その後、天符印3つと3000名の手下を与えられた桓雄は、360以上の人間の仕事を引き受けて治めた。この後の流れをざっと見てみよう。

 

STEP.1
熊と虎が現れた
人間になりたいと懇願した。
STEP.2
桓雄は2匹にあるものを与えた
神聖なヨモギとニンニク20粒。これを食べて100日間太陽に当たらなければ人間になると告げた。
STEP.3
熊だけがその試練に合格した
STEP.4
熊は37日目に女になった
『熊女』の誕生である。
STEP.5
熊女が子を持ちたいと志願する
STEP.6
桓雄は人間になり、子を儲けた
『檀君王倹(だんくんおうけん)』の誕生である。

 

つまり檀君は、『桓雄』と『熊女』の子供だ。それが紀元前2370年である。専門書には、紀元前2333年~紀元前833年まで国を治めたとあり、山神になって天に帰るとき、1908歳だったという。檀君は平壌城に都を定め、そこを『朝鮮』という名前にした。韓国は、北朝鮮と国が分かれる前、朝鮮という国名だったため、韓国人、北朝鮮人にとっての先祖であり、『最初の朝鮮人』は、この『檀君』だったということになる。

 

韓国人は『熊の子孫』?

次は中国や日本の神話について記事を書く予定であり、それを見てもわかるはずだが、やはり神話というのは『自由な発想』で生まれたのである。それは下記の記事に書いた通り。

 

神話 狩猟採集時代に生まれた 自由でめちゃくちゃな発想
宗教 農耕社会を作る過程で生まれた 秩序を作るためのきっちりとした規範

 

雷や地震を受け、

 

きっとこういう存在がいて、お怒りになっているんだ!

 

などと、ただ『イメージする』だけの段階だったわけだ。そして言語の発達とともにそれが言葉で言い伝えられていく過程で、様々な神話が、世界各国で生まれるようになった。しかし宗教の場合は、その起因自体が『人間に秩序を求めるため』であるからして、神話の起因とは全く理由が違う。

 

  • ペルシャ神話
  • ギリシャ神話
  • エジプト神話

 

これらは全て紀元前1500年よりも以前から存在していた神話で、ユダヤ教(つまりキリスト教とイスラム教)が広まる以前にエジプト、ギリシャ、ペルシャの人々によって信仰されてきた神々の体系を指す。これらの神話が各宗教の基礎になり、それに反発するような形で哲学が生み出されるようになった。

 

 

神話=『めちゃくちゃ(混沌)』。宗教=『きっちり(秩序)』の理由

 

『神話は宗教の基礎になっている』ということがポイントである。哲学は、宗教を基礎にはしていない。『それに逆らう形』で生み出されたのが哲学だからだ。そして、それを更に論理的に説明するのが『科学』である。神話⇒宗教⇒哲学⇒科学という順番で現代に近づき、そしてより『真実』に近づいていると言っていい。そうじゃなければ、韓国人は『熊の子孫』ということになるからである。

 

『高句麗建国』の神話

更に韓国にはもう一つこの『檀君神話』の他にも『高句麗(こうくり)建国』にまつわる神話がある。

 

STEP.1
解慕漱(ヘモス)が天から降りてくる
5匹の龍と100名の臣下とともに。
STEP.2
『柳花(ユファ)』に一目ぼれする
川の神、河伯(ハベク)の娘。
STEP.3
ハベクとヘモスは神通力で力を証明し合う
STEP.4
ヘモスがハベクと認めさせ、ユファと結婚
いろいろなものに変身しあって、力を認めさせた。
STEP.5
ユファは巨大な卵を産む
STEP.6
朱蒙(チュモン)が生まれる
このチュモンは卵から生まれた。

 

このように天から神が降りてきてその子孫が国を建てる話を『天孫降臨』と言うが、これは日本の神話にも共通するシナリオである。ちなみに、高句麗初代王とされる朱蒙(東明聖王)を主人公とし製作された韓国の史劇ファンタジー『朱蒙 -チュモン- Prince of the Legend』は、視聴率40%を超える、韓国の大人気番組となった。

 

 

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