アレルギー体質にある人は、アレルゲンを忌み嫌うことになる。花粉症の人は花粉、ハウスダストアレルギーの人は、ハウスダストやチリダニ等である。事実、それらのアレルゲンが体内に入ることから、それを『異物』だと解釈した免疫機能がそれに『異常反応』し、それを外に排泄しようとする。そう。アレルギーには、
- 花粉症
- ハウスダストアレルギー
- 食物アレルギー
- 金属アレルギー
- 化粧品アレルギー
等、様々な種類があるが、このどれも全てが、免疫機能の過剰反応である。『今日もカフンが飛んでいます。』にはこうある。
この花粉症、そもそもどんな病気なのでしょうか。簡単に言えば、アレルゲン(花粉)が体内に入ってくると体は『抗体』をつくります。IgE抗体がそれですが、これがたくさんつくられた状態で再び花粉が侵入すると、『花粉を追い出せ!』といっせいに反応します。これが、くしゃみや鼻水、涙などです。つまり、花粉症とは身体を防御する免疫作用が、本来無害である花粉に対して、過剰に働いてしまう反応なのです。
つまり、実は『アレルゲンを避ける』という考え方は、問題の根本解決として考えたら、間違った選択肢の可能性があるのだ。『アレルギー医療革命 花粉症も食物アレルギーも治せる時代に!』にはこうある。
『予防のためにアレルゲンを避ける』は間違いだった
(省略)しかし、最新の科学研究は、実はアレルギー食品を避けることは、アレルギーの予防に全く役立たないことを突き止めた。さらにアレルギー食品を避けさせたことが、かえってアレルギーを発症するこどもを増やしてしまっているという恐ろしい可能性すら指摘され始めている。
上記のような記事で、まさに『重い食事はアレルギーの原因』というまとめ方をしたが、実はこういう視点も存在するのである。
ところで、上記のような記事で『アレルゲン』とか『ニキビ』について少し考えたわけだが、このようなものが出てきてしまうのは人間として生きている以上、仕方ないことなのだろうか。いや、記事を読んでいれば当然感想はそうではないはずだ。
もしかしたら生活習慣の改善で無縁になる?
こういう疑問を持つ人が話を理解している人である。例えばニキビであれば、
- いちばん近い道路まで数十キロメートルあるパプアニューギニアの高地で暮らす人
- インドネシアのスラウェシにあるシージプシー・ビレッジ(漂流民の村)で暮らす人
この未開地の人々には存在しない。ニキビが最も多いとされる10代の思春期であっても、彼らにニキビはできないのである。そう考えると頭に浮かぶのは、
何か先進国の『贅沢』な暮らしが関係している?
という疑問のはずだ。それがここにある話を理解している人の相応な疑問である。『アレルギー医療革命 花粉症も食物アレルギーも治せる時代に!』にはこうある。
200年前から変わらない日々の営み
(省略)『アーミッシュの人はアレルギーが少ないって聞いたのですが、本当ですか?』『アレルギーって花粉症とかアトピーとかのことよね。私の周りでは聞いたことないね。ほとんど話題にものぼらないよ。』
ご主人も奥さんも同じ答えだ。『アメリカでは3人に1人がアレルギーがあるとも言われている。なぜ同じアメリカに住んでいて、アーミッシュの人はアレルギーにならないんですか?』デービットさんは深くうなずきながら答えた。
『それは私たちにもはっきりわからない。でも私たちは普通の人とはちょっと違う暮らしをしているから、それが関係しているのかなあ』
キリスト教プロテスタントの一会派でドイツ系の移民。宗教的な意見の相違から迫害を受け、200年ほど前にヨーロッパからアメリカやカナダに移り住んだ人々。
アーミッシュの人々の生活の特徴をまとめてみよう。
- 電気を使わずガス灯を使う
- 牛乳は加熱殺菌をせずそのまま飲む
- 食事はすべて自給自足(農薬は使わず、肥料は牛のふん)
- ほとんどの家に牛がいて、馬は大切なパートナー
- 子供の頃から家畜に触れて生きている(排泄物の処理もする)
彼らはこのような200年前(昔)から変わらない『自然との共生』を意識した生活を守ってきた。そのおかげで、あらゆるアレルギーとは無縁の生活をしているのである。ニキビのない未開地の人々。アレルギーとは無縁のアーミッシュの人。さて、我々は一体どのような生活習慣を持つことが理想なのだろうか。
参考文献