寝汗の原因は?
色々あります。単純に暑ければ汗は出ますからね。
また風邪を引いていたり、薬を飲んでいても発汗しやすくなります。風の場合は熱を出してウイルスを撃退する必要があり、その時に汗は出ます。薬の場合は汗や尿からそれらを排泄する必要があり、いつもよりそれらの量が増えます。また、自律神経が乱れている可能性があります。交感神経優位になっていると発汗しやすいのですが、そういう状態が続く場合は注意が必要です。寝汗をかくというのは自律神経に負担をかけている状態ですから、状況次第ではエアコンをつけっぱなしにして寝ることを専門家は推奨しています。更年期障害の場合でも寝汗をかきやすくなります。
先生
ハニワくん
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寝汗をかく理由
寝汗をかく原因はいくつかあります。
- 単純に暑い
- 風邪等をひいている
- 自律神経が乱れている
人が汗をかくのには何らかの理由がありますので、寝汗を改善するためにはまず原因がなにかを特定する必要があります。
快眠に最適な環境とは
まずは単純な温度の話ですが、
- 部屋の温度は『25~26度』
- 布団の中の環境は『33±1度、湿度50%程度』
- 皮膚体温を上げ、深部体温を下げる
という状況を意識する必要があります。ですから、まずこれらの状況が揃っていないようであれば、これを揃えるようにしましょう。また、部屋の室温、寝床内環境に関しては下記の記事に詳しく書きましたので、併せてご確認ください。
寝具を最適化して頭痛・腰痛・肩こり・寝違えを予防!寝床内環境と室温も同時に最適化しよう!
寝汗をかくということは往々にしてその『25~26度』よりも高い室温があるか、あるいは寝床内環境(布団の中の環境)が『33±1度、湿度50%程度』以上であるという可能性があります。例えば、
- 夏場なのに暖かい羽毛布団を使って寝ている
- 梅雨なのに暖かい羽毛布団を使って寝ている
ということであれば、暑いし、蒸し暑いし、寝汗が出てしまうでしょう。まずは単純にそのような環境を作ってしまっていないか考えましょう。
頭寒足寒が効果的?
また、『疲れが確実にとれる「眠り方」のコツ』にはこうあります。
寝苦しい夜は頭と足を冷やせ
エアコンを上手に活用したり、吸湿性や放湿性にすぐれたパジャマを着たりと、真夏の夜の暑さ対策をいくつか紹介してきたが、これらと合わせて試してみたいのが、頭と足を冷やすことである。『頭寒足熱』という言葉があるが、これはその名の通り、頭を冷やし、足を温める健康法。自律神経の働きを調整する役割があるとされるが、実は頭を冷やす行為は快眠につながる。
もし暑くて寝苦しい場合は、
- 頭
- 足
の両方を冷やすと効果的だと言います。頭は体の中で最も体温が高く、枕に密着している首筋には動脈が通っていて血管が集中しています。熱は血液を通して運ばれるため、そのような部分は熱を持って熱くなってしまう傾向があるのです。ですから、もし通気性や放熱性のよい素材の枕を使っても、真夏のような夜にはさすがに体温が上がってしまいます。更に、高温・多湿のような環境になると放熱メカニズム自体の効率が悪くなり、さらに寝苦しさを感じます。ですから、頭を冷やすことで涼しくなることができ、寝汗も止まるかもしれません。
例えば以下のような『冷やし枕』を使います。室温より『4~5度』程度低くし、あまり冷たすぎるのは逆効果です。
以下のような水枕もいいですね。
また、乾いたバスタオルを冷凍庫で冷やし、それを枕の上に乗せてもOKです。タオルは、これらのアイテムの温度を調節するためにも使えます。冷たすぎる場合はタオルを二重にして巻く等の工夫をしてみましょう。
また『頭寒足熱』ですが、熱くて寝苦しい場合は『足も冷やす』ことが有効なことがあります。人は寝るとき手足から放熱をして、それで深部体温を下げます。皮膚体温は上がり、深部体温は下がることで快眠が得られるようになります。それについては先ほどの記事で詳しく書きましたので、併せてご確認ください。
ですから足は『温かくなる』のです。この現象は、真夏の環境だと寝づらさにつながることもあります。そういう場合は足を冷やしたほうが寝やすくなると、近年の研究でわかってきているようです。例えば、タオルケットから足だけ出すだけでも効果があります。とにかく、頭と足を冷やすだけでかなり環境は改善しますので、もし『ただ暑いだけ』という理由で汗をかいている場合は試してみましょう。
寝汗をかく理由
人には自分に慣れた環境がある
私も韓国に行ったとき、湿度があまりにも高くてベッドの上では常に汗だくでした。
エアコンの『除湿』か何かで調節できないのか
とホテルのクオリティを疑うほど、ひどく汗をかきましたね。たしかにちょうど雨が降っている季節で6月でしたから、梅雨でした。しかしとにかくこのように、単純に外の環境が高温・多湿だった場合はどうしても寝汗をかくことは免れませんので、エアコンや寝具等で調節し、その期間だけは『一時的なもの』として我慢するしかないでしょう。
世界には、もっと過酷な環境で暮らしている人も大勢いますからね。先進国で生きる人はちょっと環境が悪くなっただけで文句を言いますが、過酷な環境で生きる人、途上国で生きる人からすればそれは単なる贅沢に過ぎません。ただ、先進国に住む人のそういう、
何とかして良い環境にならないか?
という考え方は、必ずしも間違ってはいません。そういう改善の余地を疑う姿勢こそが、創造につながり、未来を切り開いていくことも確かですからね。このようなことを考えるときはまず状況に感謝し、そのうえで改善点があるなら改善していくようにし、もし改善できなくても文句を言わないようにするのが、人間の取るべき態度ですね。冬が来たなら春が来ますから。特にこの日本は四季が豊かで、その季節一つ一つを楽しむことが理想ですね。
汗には『良い、悪い』がある
またその汗ですが、実は汗には、
- 良い汗
- 悪い汗
があります。
上記の記事にも書いたように、良い汗というのは、体にとっても必要なミネラル分が血液に再吸収され、水分とわずかな塩分だけが汗として皮膚表面に出るものです。悪い汗というのは、汗腺の機能が鈍って、ミネラル分を再吸収せず、水分と一緒に体外に排出される、べたべたしていて蒸発しにくい汗ですね。べたついて気持ちが悪いし、体温調節機能がうまく働きませんので、不快指数が高くなる汗です。
『「からだの不思議」雑学事典 (王様文庫)』にはこうあります。
『汗をかくと体にいい』とは限らない!?
(省略)ベタベタした汗は通常の汗よりも塩分濃度が高い。そのため、ベタベタ汗をかき続けると体内の塩分が失われていく。体には体内の塩分濃度を一定に保とうとする働きがあるため、多量の塩分を出した体で水分を補給しても、汗や尿としてすぐに排出される。飲んだ水がすぐ排出される状態が長く続くと、血液中の水分が少なくなり、ついには汗もかけなくなり、やがて体温上昇という危機に陥ってしまうというわけだ。
汗というのは本来『体温調節』のためにかくわけです。ですから、暑いときには汗をかいて放熱し、体温を調節するんですね。しかし、もしそのかいている汗が『ベタベタした悪い汗』だった場合、
- 体内の塩分がなくなり、結果的に体温上昇のリスクが上がる
- ミネラル分のせいで皮膚上がアルカリ性になる
- アルカリ性の環境下では皮膚常在菌が繁殖しやすく、汗のにおいが強くなってしまう
という問題が起きてしまいます。つまり、結果的に更に体温が上昇してしまったり、そのミネラル分のせいで体臭が発生したりと、散々な目に遭います。寝汗が多くなり、同時に体臭も臭くなるわけですね。
なぜこのような『悪い汗』をかいてしまうかというと、それは日ごろ『汗をかいていない』ということが原因です。これらの対策については先ほどの記事に詳しく書きましたので、併せてご確認ください。簡単に言うと、
- 食事
- 睡眠
- 運動
- 排泄(デトックス、解毒)
- ストレス
といった5大要素を最適化することが推奨されるわけですね。この5大要素を最適化することの恩恵はとてつもなく大きく、目に見えないだけで計り知れない大きなメリットがあります。
先生
ハニワくん
- 快眠に最適な環境を確認する。
- 『ただ暑いだけ』という理由で汗をかいている場合は、頭と足を冷やすだけでも有効。
- 人には自分に慣れた環境がある。
- 汗には『良い、悪い』があり、悪い汗をかいている場合は最適化する必要がある。
風邪をひいているケース
また、風邪等をひいている場合ですが、その場合は熱を出すのは当然です。
風邪のときは汗をかくべき
『病気にならない暮らし事典-自然派医師が実践する76の工夫-』にはこうあります。
解熱剤は症状をおさえても、病気はなおせない
解熱剤には一般的に『熱を下げる』、『痛みをとる』の二つの効果があります。多くの患者さんは、発熱や痛みのために病気を受診しますので、解熱剤はもっとも使われている薬と言えます。しかし発熱は症状の一つであり、病気そのものではありません。熱を下げることは症状をとるための対症療法であり、病気をなおすことではないのです。発熱は、病原菌とたたかうため、自分で体温を上げる反応です。体温が1度上がるたびに、免疫力が増強すると言われています。
特に子供は熱を下げる必要はないと専門家は主張します。
たしかに自分の子供が苦しそうにしていたら放っておくことはできないと思うかもしれませんが、『知識』を知ることで親が取るべき対処法というのが見えてきます。もし自分、
ここで見て見ぬふりをするのは親ではない!
と思うなら、
真の知識を得て、取るべき対処法を取るのが親だ!
という考え方に昇華させるよう努力しましょう。熱は無理に止める必要はないのです。ですから、発熱が原因で頭がおかしくなったり、後遺症を残すことはないんですね。また、たとえ40度の熱が1か月続いても、発熱が理由で脳に障害が起きるということもないのです。これで、発熱自体が『体にとっていい現象』ということがよくわかりましたね。
もちろん、薬を飲み、熱を少し下げると食欲が出たり、あるいは薬によって睡眠することができますので、それによって免疫力が増強され、治りが早くなるということもありますし、プラシーボ効果もあります。
思い込みによる力。
プラシーボ効果の力はすごいですからね。それについて詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
ですから、時と場合によっては薬を飲むことも肯定されるでしょう。後は症状や体質は人それぞれ違いますから、その状況をよく理解する近くのお医者さんの指示に従って行動しましょう。ただ、忘れてはいけないのは『医者が必ずしも正しいわけではない』ということです。先ほどの本の著者も医者ですが、医者の中にも良い医者とやぶ医者とがいますからね。
汗をかき、熱を出し、ウイルスを撃退する
私も以前、体中に日焼けをしたとき、免疫力を失って口唇ヘルペスを発症し、一晩中寝汗をかいて、寝られないことがありました。それも風邪と同じように、体が発熱によって免疫力を上げて、ウイルスと戦おうとしたわけですね。滅多にないのですが、あの時は深夜の2時とか3時にあまりの痛さで起きました。口唇ヘルペスは一生ものの病気で、弱った時に出るのですが、あそこまで痛みを伴ったのは初めてでしたね。あまりの痛さに頭痛薬(痛み止め)を2倍の量飲み、何とか意識を鎮静化させて、
とにかく寝なければ!
と思い、薬を使って意識を鎮め、後は自分の自然治癒の力に任せることにしました。というかもうそれしか手段がなかったので、とにかく寝て体力を回復させることだけに集中しました。あの時は汗だくでしたね。体中から汗が出ていました。私は普段、少し汗をかいているだけでそれが気になってしまう清潔好きなタイプなのですが、あの時ばかりは、
そんなことよりも寝なければ!
という思いが優先されました。それくらい追い込まれた状況だったということですね。しかしその時ですでに『寝る=回復』だということがわかっていたので、その方法で何とか睡眠を得て、徐々に回復させることができました。
『汗をかき、熱を出し、ウイルスを撃退する』という体の自然治癒行動を理解してからは、風邪を引いても厚着をして温かくし、わざと汗をたくさんかき、水をたくさん飲むということを意識するようになったのですが、『それが効く』ということがわかっているからなのか、そういう行動はその時とても気持ちがいいですね。
これが効くんだ…
と安心しながら眠れますから、治りが早いのかもしれません。
風邪をひいているケース
風邪は眠っている間に引くことが圧倒的に多い
ただこの『眠って体力を回復させる』ということについてですが、『疲れをとるなら帰りの電車で寝るのをやめなさい』にはこうあります。
要注意!寝ているときは風邪を引きやすくなる
眠っているときにウイルスに対して無防備になる
(省略)『風邪は眠っている間に引くことが圧倒的に多いんです』と白川さんは指摘する。言われてみれば、朝の起床直後に『なんか、のどが痛いな』『熱っぽい』『だるい』と風邪を引いたことを自覚するケースが多い。それは決して気のせいではない。睡眠中は体の免疫力が落ちるために、風邪を引きやすいからなのだ。『睡眠中は免疫機構の中心的役割を担うマクロファージなどの免疫細胞も活発に働けないし、唾液の分泌も少なくなります。鼻やのどの粘膜が渇くとウイルスに対する抵抗量が落ちます。口で呼吸している人は、特に喉の粘膜が渇きやすいのです。』
実は、『眠って体力を回復させる』と言いますが、こと『免疫力』に関しては、睡眠中は低下してしまっています。先ほど『体温が1度上がるたびに、免疫力が増強する』とありましたが、寝ている間は体温も下がりますし、防御力が強い唾液の分泌も減少し、ウイルスが繁殖しやすくなってしまいます。
免疫力が落ちる眠り方とは?
ではなぜ『眠って体力を回復させる』ことができるのでしょうか。私も風邪を引いたとき、そしてその口唇ヘルペスを患ったとき等は、必ずよく眠ることで症状を改善させてきました。本にはこうもあります。
免疫力が落ちる眠り方を即刻やめるべき
(省略)また、米国で153人の花粘膜に風邪のウイルス(ライノウイルス)を付着させ、2週間で何人が発症するかを調べたユニークな実験も行われている。ここでは睡眠の量(時間)よりも質を重視した。中途覚醒が睡眠時間の2%と安定して眠れた人たちは7人に1人しか発症しなかったが、中途覚醒が8%以上の『よく眠れない人たち』は2人に1人が発症した。
つまり、確かに睡眠中は免疫力が落ちるかもしれませんが、『質のいい睡眠』をしっかりとることで免疫力のパワーが維持できるということなのです。免疫力というのは常に働いているわけですが、疲労やストレス、睡眠不足等でその力が低下します。しかし、質のいい睡眠を取るとそれらの免疫力が『リセット』され、パワーが回復します。
ということはわかりやすく考えると、『睡眠中に免疫力は落ちる』というよりは、『睡眠中は無防備になる』という方がイメージしやすいのではないでしょうか。そして、『質のいい睡眠』後に、免疫力が回復した状態で起床できるというイメージですね。そして、『質の悪い睡眠』後には、免疫力が普通なら100%回復するところ、40%しか回復しないとか、そういうイメージがわかりやすいのではないでしょうか。
とにかく、質のいい睡眠を取ることは大きなメリットがあるということは間違いありませんね。
こたつで寝ると風邪をひく?
ちなみに、『「からだの不思議」雑学事典 (王様文庫)』にはこうあります。
『こたつで寝ると風邪をひく』のはなぜ?
(省略)こたつで温められているのは下半身のみだが、足に外部からの刺激があると、すぐに脳が反応してしまい、足しか温まっていないのに体全体が熱を持っていると誤認してしまう。そのため、自律神経が働き、汗をかいたりして体温を下げ始めてしまうのだ。上半身は冷えている状態なのに、さらに体温を下げ始めたら…風邪をひくのは必然といえる。
こたつで寝てしまうと風邪をひくのでやめておきましょう。また、こたつで寝ていると自律神経が働いて寝汗をかく確率が高くなります。
先生
ハニワくん
- 発熱は、病原菌とたたかうため、自分で体温を上げる反応。風邪のときは汗をかくべき。
- 体温が1度上がるたびに、免疫力が増強する。
- たとえ40度の熱が1か月続いても、発熱が理由で脳に障害が起きるということもない。
- 睡眠中は体の免疫力が落ちるため、風邪は眠っている間に引くことが圧倒的に多い。
- 『質のいい睡眠』をしっかりとることで免疫力のパワーが維持できる。
- こたつで寝てしまうと自律神経が乱れて風邪をひく。
自律神経を休めよう
さて、この自律神経ですが、交感神経が優位になると、発汗しやすくなります。
- 交感神経が優位=緊張、不安
- 副交感神経が優位=リラックス
ですね。
交感神経系と副交感神経系の働き
交感神経優位 | 身体 | 副交感神経優位 |
---|---|---|
分泌増大↑ | アドレナリン | 分泌低下↓ |
緊張↑ | 筋肉 | 弛緩↓ |
増加↑ | 心拍数 | 減少↓ |
増加↑ | 呼吸数 | 減少↓ |
上昇↑ | 血圧 | 正常値で安定→ |
促進↑ | 発汗 | 減少↓ |
拡大↑ | 瞳孔 | 縮小↓ |
抑制↓ | 消化器活動 | 活発化↑ |
低下↓ | 免疫機能 | 強化↑ |
こうしてみるとわかるように、交感神経が優位になるとろくなことはありませんね。例えば、消化器活動が下がったり、免疫機能が低下したりするだけで踏んだり蹴ったりですよね。そして今回のテーマである『発汗』も、やはり交感神経が優位になると起こる現象だということがわかりますね。
エアコンはつけっぱなしがいい?
これを考えたとき、室温を最適化するための『エアコン』ですが、ここにも注意点があります。『なぜあなたの疲れはとれないのか』にはこうあります。
冷暖房を使うなら『一晩中づける』、『タイマーで切る』、どっち?
(省略)ところが、夜寝るときとなると、『部屋が乾燥するから』『寝ているときに寒くなってしまうから』という理由で、二つのタイプが生まれました。
・就寝前にエアコンを消すタイプ
・寝ているときもつけっぱなしにするタイプ
でも、すっきりと疲れをとる睡眠を望むなら、冷暖房は一晩中つけっぱなしにすべきです。
実は、夏でも冬でもエアコンというのはつけっぱなしにして寝た方がいいと言われています。部屋の温度というのは『25~26度』が快眠にとって最適な温度ですが、冬も夏も、ベッドの外の室温はその温度ではないですよね。したがって、そのような『過酷な温度』は自律神経に負担をかけ、快眠の妨げになるのです。
寒いとき | 皮膚や血管を収縮させて体の熱が奪われないようにする |
暑いとき | 皮膚や血管を拡張させて血流を促し、体の熱を放出しやすくする |
これが自律神経の働きですが、これらホメオスタシスがある以上、自律神経は常に休まる暇がないのです。
人間が正常でいるための機能。
寝汗をかくというのは自律神経に負担をかけている状態ですから、病気と闘うための発熱じゃない以上は、状況を改善するべきかもしれません。快眠できませんからね。
先生
ハニワくん
- 交感神経が優位になると発汗しやすくなる。
- 『過酷な温度』は自律神経に負担をかけ、快眠の妨げになる。
- 夏でも冬でもエアコンというのはつけっぱなしにして寝た方がいい。
更年期障害
ただ、もしかしたらその『寝汗』は、『更年期障害』が関係しているかもしれません。男性にも更年期障害があって、更年期障害は言い方が色々あります。
- 男性更年期障害
- 加齢男性性腺機能低下症候群
- LOH症候群
ですね。これによって男性は男性ホルモンのテストステロンが減少し、次のような症状が起こります。
- 疲労感、睡眠障害、肩凝り、頭痛、寝汗、顔のほてり、動悸などの『身体症状(自律神経失調症)』
- 寝起きが悪い、気力がない、仕事に身が入らないなどの『精神神経症状』
- 早期勃起の消失、性欲減退、EDなどの『性機能低下』
『寝汗』と出てきましたね。これらはすべて自律神経が乱れる自律神経失調症の症状ですが、もし更年期障害が原因の場合は、ストレスフリーの生活を意識することが大切です。『体温を上げると健康になる 実践編』にはこうあります。
加齢臭は体温が低いほど強くなる
(省略)加齢臭の正体は、脂腺から分泌されるパルミトオレイン酸が酸化することによって生じるノネナールという物質です。(中略)つまり、男性はテストステロンが低下することによって、活性酸素を除去する能力が低下すると同時に、内臓脂肪が蓄積しやすくなり、その内臓脂肪がさらに多くの活性酸素を出すことによって、より一層パルミトオレイン酸を参加させてしまうという二重の要因によって加齢臭が強くなってしまうのです。(中略)ごく普通の加齢による性ホルモンの低下でもこれほどの変化が生じるのです。これが急激なテストステロンの低下を伴う男性更年期障害の人であれば、さらにその変化が強く表れることは明らかです。男性更年期障害の大きな原因はストレスですが、ストレスは更年期障害をつくりだすわけではありません。すとれすは交感神経の過緊張を招き、血行不良や免疫力の低下、低体温などさまざまな全身症状を同時に作り出します。
更年期障害は女性だけのものではなく、男性にもあります。往々にして加齢が原因ということもありますが、それ以外にはやはり『ストレス』が大きな原因の一つだと考えられています。先ほど、
- 食事
- 睡眠
- 運動
- 排泄(デトックス、解毒)
- ストレス
といった5大要素を最適化することについて触れましたが、これら自律神経の問題、または更年期障害等の問題も、この要素を最適化することで大きく緩和することができます。『異様に寝汗をかく』ことも、『何か発疹が出る』ことも、体に何らかの症状が出るということは、体からのサインです。そのサインを無視して現状の生活を貫いてしまうと、最悪のケースにつながることもあり得ると思って、ぜひとも状況を最適化するようにしましょう。
先生
ハニワくん
- 更年期障害でも寝汗が出やすくなる。
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