布団についたダニや花粉はどうやって掃除すればいい?
掃除機と天日干しが効果的です。
この両方を行うことでより高い効果を得られます。しかし一番大事なのは『定期的な掃除』なので、無理なくできる方法を見つけるのが一番です。布団用掃除機をかけ、ファブリーズをかければかなりアレルゲンは除去できるでしょう。また、カーテンや壁紙等にも付着している可能性もあるので注意が必要です。
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快眠のためには環境を整えることが重要です。
上記の記事に、睡眠には寝具や寝床内環境がとても重要だと書きました。寝床内環境とは『布団の中の温度』等の環境ですから、最適な寝具をそろえ、体温や湿度をそろえ、またあるいは下記の記事に書いたように『インテリアの色、照明』等を最適化することで、よりよい睡眠が得られることになります。
また『温度』だけでなく、『空気』も重要です。例えば室内に、
などがあるとどうなるでしょうか。『肥満外来の女医が教える熟睡して痩せる「3・3・7」睡眠ダイエット』にはこうあります。
寝室を片付ければぐっすり眠れる
(省略)その中で眠ろうとすれば、必然的に眠っている間、呼吸をするたびに汚れた空気を体内に取り込んでしまうことになります。ところがもともと私たちの体には、侵入してきた異物は外に出そうとする働きが備わっています。そうなると寝ている間も吸い込んでしまった汚れた空気を体外へ排出しようと体が反応して活動をはじめるので、自然と眠りが浅くなってしまうのです。
私はハウスダストアレルギーですが、そのせいで室内が乾燥していたり、ホコリが舞っているとくしゃみが止まらなくなり、睡眠どころではなくなります。あっという間にティッシュボックスの中身は空になり、ごみ箱もティッシュのごみでいっぱいになります。厳密に言うと後半はもうゴミ箱に入れることさえ面倒になるので、ゴミ箱周りにティッシュのごみの山がいっぱいになります。
同じように、『花粉症』などもそうです。ですから花粉症に悩まされる人は、外出先から帰宅した場合は必ず衣服や髪の毛等についた花粉をすべてきれいに掃除する必要があります。室内に空気清浄機を設備することは必須となるでしょう。『新編 花粉症の最新治療』では花粉対策として以下のポイントを挙げています。
洗濯物と干した布団は、花粉をよく払ってから取り込む
外出から帰ったら、玄関前で衣類の花粉を落とす
その他
等のことも徹底し、花粉の季節は何としても花粉を室内に取り込まないように徹底することが大切だということですね。これは私もハウスダストアレルギーだから気持ちがよくわかります。私も家にハウスダストが溜まったり、あるいはホコリを直に吸ってしまったり、タオルや毛布などの繊維を吸ってしまったりすると、くしゃみが止まらなくなります。
ハウスダスト自体を完全に取り去ることはできません。ですから、冬場に暖房器具等をつけて室内を乾燥させ、あるいは温めると、ホコリが宙に舞って先ほど言ったようなことになってしまいます。ですから、そうした『アレルゲン(アレルギーの元)』はなるべく排除しなければならないのです。
『掃除機で吸い取るだけでなく、濡れ雑巾で床をふく』ということですが、実は掃除機をかけるだけでは今言ったように『花粉やホコリが宙に舞う』という現象が起きます。そこで、『今日もカフンが飛んでいます。』には更にこのような情報があります。
ウェットタイプの掃除シートは例えば以下のようなものですね。
茶殻が花粉にくっついて、掃除機で空中に舞ってしまった花粉をキャッチし、余すところなく掃除ができるというわけです。
ハウスダストと比べて花粉は季節のものですから、一年中は気をつける必要はないでしょう。ですからまずは自分が何のアレルギーかを見極めることで、どのような掃除や対策をすればいいかが見えてきます。
私は随分長い間、自分が『鼻炎アレルギー』という漠然とした持病であると、『両親』その他から教えられてきました。いつ鼻炎が発症するか、そのタイミングを幼い私が分析することはできず、ただ大人のそうした意見をうのみにして、信じていました。別に親も悪気はありませんでした。ですから、鼻炎を治そうとして、鼻にチューブを入れる治療をしたり、整体を受けて何とかしようとしたこともあります。
しかし今思えばそういう『商売人』たちはいい加減ですね。嘘でも医者的な立場にいて人の健康を守るのが彼らの使命のはずなのに、ただこっちが『鼻炎を治したい』と言うと、何も言わずにただ治療をするんですから。つまり、誰一人私が『ハウスダストアレルギー』だと言ってくれる人はいなかったのです。
私は花粉症も持っているかもしれないと思っていました。それは、杉の木がたくさんある別荘に行くと必ず涙が止まらなくなり、鼻水も永遠に出ているからです。
一度一生分の鼻水を先に出すことができたら、どんなに楽かな…
と、何度も願いましたね。私は永遠にこうした鼻炎症状に悩まされるのだと思っていました。私の症状が悪化するのはそう頻繁にはないので、親も最後の手段としては『眠くなる薬』をよく飲ませていました。今ではもうあまり使われないのですが、当時の薬は『第一世代の抗ヒスタミン薬』と言って、強い眠気が出てしまう薬でした。詳しくは下記の記事にまとめたので、併せてご確認ください。
とにかく私は、自分のアレルギーを正確に理解していなかったため、薬の治療を含めた対策が的を外していたのです。私は花粉症でも、単なる鼻炎アレルギーでもなく、ハウスダストアレルギーだったのです。私はそれに自分で気づきました。ある日、どこかで『ハウスダストアレルギー』という存在を知った時、
もしかしたら自分はそれかもしれない…
と思ったわけですね。そして自分の症状と照らし合わせ、自分の症状が悪化したときのことを思い出すと、そこには必ず『ハウスダスト』がたくさんあったのです。
そこには必ずと言っていいほど、ハウスダスト、つまりホコリがあったのです。そうして私は人一倍掃除をするようになりました。薬も副作用の強い鼻炎カプセルから、『アレジオン』のような第二世代の抗ヒスタミン薬にし、このアレルギーに効果があるものに変えました。
今では当時のように『最悪の状態』になるまえに、
等の対策によって予防することができるようになりました。しかし、無知な親はともかく、知識ある周りの大人が誰一人私の症状を分析できなかったことは、私が人を信頼しなくなった一つの理由になっていますね。といっても、人間不信のネガティブな人になったとかそういう意味ではなく、『人はたとえ大人に見える人でも、すべてを知り尽くした全知全能の人はいない』という事実を理解したということです。
ですから私のように、自分のアレルギー症状がいつ発症するかを見て、もし一定の季節で発症する場合は花粉症を疑った方がいいでしょう。『新編 花粉症の最新治療』にはこうあります。
症状に季節性があれば花粉症を疑う
毎年一定の時期だけ症状が現れるのが花粉症の特徴
花粉症の代表的な症状は、アレルギー性鼻炎としてのくしゃみ、鼻水、それにアレルギー性結膜炎としての目のかゆみなどです。しかしこれが一年中起きているとしたら、花粉以外の原因を疑ってみなければなりません。
花粉症
アレルゲン | 悪化する時期 |
---|---|
スギ | 2~4月 |
イネ科植物 | 初夏 |
ブタクサ | 夏から秋 |
ヨモギ、カナムグラ | 秋 |
その他のアレルギー
アレルゲン | 悪化する時期 |
---|---|
チリダニ | 一年中 |
カビ | 一年中症状があるが、夏にひどくなり、冬に軽くなる |
ちなみにこの『チリダニアレルギー』というのは、家の中にいるホコリに交じっているチリダニの死骸や排せつ物がアレルゲンとなり鼻炎が起きる症状で、これが私のアレルギーとほぼ同じです。ハウスダストの中にはそのような『人にとっての不純物』がたくさん交じっていますから、これを体が受け付けないということなんですね。
先ほどの『アレジオン』等の薬は花粉症にも効きますが、とにもかくにもまずは自分が何のアレルギーかを理解することが、適切な対策をするための条件となります。私は花粉症ではなかったため、前述したような『家に入る前の掃除』は必要ないのです。しかし花粉症の人は違います。ですから、まずは自分のアレルギーをよく理解することで、掃除を含めた適切な対策がわかり、快眠環境を整えることができます。私はその別荘や、祖母の家で寝るときは、いつも最悪の状況で寝てましたからね。祖母の家の場合、押し入れに布団が入っているのですが、畳も布団も、ホコリまみれでしたからね。
ちなみに、今は布団用の掃除機もこんなにありますから、布団の掃除は劇的にしやすくなりました。
私はレイコップを使っているのですが、理想的なのは『ホコリ、ダニ等のアレルゲンを殺菌した後、吸い取って掃除もしてくれる』タイプのものです。中にはただ殺菌だけするものもありますから、ダイソンのように吸引力の強い掃除機で丸ごと吸い取ってしまってもいいでしょう。
また、こと睡眠ということで言えば、
等についたアレルゲンを掃除することがとても有効ですが、『布団を干す』こともやはりなかなか効果があります。また、布団を干さなければあのふっくらとした温かい布団は味わえませんから、あの感覚が好きで快眠できるという人も中にはいるでしょう。私も好きですね。あの匂いと温かさは、快眠の後押しをしてくれた思い出もあります。
先ほどのレイコップ等の掃除機も紫外線を出してダニやカビ等のアレルゲンを殺菌しますが、太陽の熱や紫外線も同じように殺菌効果がありますから、環境がある人は干すといいでしょう。しかし前述したように花粉症の人の場合は、干すよりも取り込むときにたくさん注意しなければならないことをわすれないようにしましょう。きちんとはたくことが大事ですね。
素材に合わせた正しい干し方
素材 | 干し方 |
---|---|
綿 | 表裏2~3時間、日干し |
合繊 | 表裏2~3時間、日干し、または日陰干し |
養毛 | 表裏1~2時間、日陰干し、日干しの場合はカバーで覆う |
羽毛・羽根 | 表裏2~3時間、日陰干し、日干しの場合はカバーで覆う |
午前10~午後2時といえば紫外線が最も強い時間でもありますからね。この時間だけを狙って公園で日焼けをしている人もよく見かけます。しかし実際には日焼けは雲が出ていてもできるし、そんなに強い時間帯にやるのはあまり推奨されません。紫外線を浴びること自体が推奨されることではありませんからね。
とにかく布団を干す際は、長時間だったり、直射日光を浴びさせたりすると布団の質に影響が出るので、干すタイミングやその時間、干し方等に注意するようにしましょう。一番いいのは、『干した後に布団用掃除機をかける』ことですね。また、もし布団の湿気が気になり、どうしても日光浴ができない環境にある場合は、
ことによって、湿気を逃がして乾燥させることができます。エアコンで除湿にしたり、扇風機をあてるわけですね。
『ハウスダスト』というのは、辞書にはこうあります。
ハウスダストとは、家の中のホコリに含まれる人の体から落ちたアカやフケ、動物の毛やフケ、ダニのフンや死骸、カビ、細菌、花粉、繊維のクズなど、人の目ではほとんど視認することができない小さなゴミのこと。
もし自分がアレルギー症状を持っていないとしても、このような『人にとっての不純物』を吸っていると考えたら、気持ちが悪いですよね。アレルギー症状がなくても『朝起きたらのどがイガイガする』とか、何か不調を感じるようであれば、
これらの掃除が必要なのかもしれません。これらを常に清潔に掃除することで、快適な睡眠環境を整えましょう。