古代ギリシャ哲学者 ソクラテス(画像)
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内省
そうすれば、私も息子たちも人として正しく扱われたことになる。そう言って、ソクラテスは死刑が決まったあと、息子たちの余生を案じ、それに対する対応の仕方にも助言をした。要求でもなく、指導でもなく、説教でもなく、『助言』という言葉が、ここでソクラテスが言った言葉の意味に相応しいと私は判断した。それはこの言葉に、息子たちへの『愛情』と、その他の人への『教育』が、あるいはそれぞれに、その両面が含まれていたからである。
とりわけ、『親バカ』的な一面を見せたこの瞬間は、自分の命と、自分がどう言われ、どう思われるかという裁判のときには見せない表情をしていたはずだ。ソクラテスは決して、死刑を受けるような『悪魔の申し子』だったのではない。神を信じ、知性を見極め、家族を愛し、それに対する気持ちの確信が誰よりも強かっただけなのである。
ゲーテは言う。
ソクラテスやゲーテの言う様に『知性』から目を背けないのは、確かにある種、容易ではない。だがそれは、人生に主体的になれば容易になるのだ。その絶対的な真理から、人は目を逸らしてはならない。というか、逸らす必要が無い。
注意
※これらの言葉は参考文献『これならわかるソクラテスの言葉』や史実に基づき、自らの生きる糧、自らを戒めるため、内省の為に日々書き留めたものです。史実を正確に把握したい方は正当な書物をご覧ください。
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『愛があれば全ては解決する。』
『流動変化が避けられないことを知っているかどうかは、人間の運命を大きく変える。』