古代ギリシャ哲学者 ソクラテス(画像)
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人間にとって重要なのは『知識』ではない。『知恵』だ。簡単なことだ。『知識』なら『人殺しの方法』も該当するが、『知恵』はそれを良しとしない。全くの別の意味だ。私は普段から『楽』と『楽しい』は雲泥の差があると言っているが、それと同じである。『知識』や『楽な人生』は、思慮浅い人間でも使いこなせるが、『知恵』や『楽しい人生』は、思慮深い人間でなければ使いこなせない。
我々人間が備え持つべきものは、『知恵』である。しかし、『知恵』の追及というものを人間は、どこまで毎日本気になってやっているだろうか。私が『知性の探究』というテーマでこのサイトを作ったのも、ここで問われる問題から目を逸らしたくないからと思ったからであり、例えば、子供のころから大好きだったスタジオジブリの作品で、世に訴えているメッセージを真剣に考えてきたからである。
『風の谷のナウシカ』は、地球の破壊を続けた延長線上の未来を描き、WWF(世界自然保護基金)から支援を受けた作品だが、『天空の城ラピュタ』や『もののけ姫』等、宮崎駿作品はメッセージ性の強い作品が多い。私は子供の頃から共に育って来た一人のファンとして、人間として、ただアニメを眺めて音楽に陶酔するのではなく、そのメッセージを受け取りたかった。それが出来て初めて、本当のジブリファンだと言えると思うからである。
宮崎駿自身も、
などと発言していて、彼が世に訴えたいメッセージは、実のところ多くの人が受け取っている電波を、もっとチューニングして受け取り直さなければ伝わりきらない。それだけ、『知恵』を追求するという行為は、例え行われていても、受け取られているかどうかは別問題だ。それについては、下記の記事、
を見るとわかりやすいだろう。『知識』を欲する人は『アンテナ』、『知恵』の追求が出来る人は『カミオカンデ』なのである。
確かに『アンテナ向けの情報』は多くの反響があるだろう。それは福沢諭吉曰く、
ということになるだろう。だがこの意味を曲解し、結果だけを短絡的に得ようとする浅薄な人間に成り下がってはならない。あくまでも、『ジブリアニメの中に込められる真のメッセージ』とか、そういう具合に、『知識』の中に『知恵』、『インフォメーション』の中に『インテリジェンス』、『アンテナ向けの電波』の中に『カミオカンデ向けの重要素粒子』がなければならない。最悪のケースとは、これらの前例だけを実証する人間だらけになり、後例に示した『知性』を、人間が忘れた世界に成り下がることある。
※これらの言葉は参考文献『これならわかるソクラテスの言葉』や史実に基づき、自らの生きる糧、自らを戒めるため、内省の為に日々書き留めたものです。史実を正確に把握したい方は正当な書物をご覧ください。